主要事前予約サービス5媒体での予約受付数は、Androidが28タイトル、iOSで24タイトルとなった。
今回は先月同様、2014年5-6月度のGoogle Playゲームランキングデータを基に直近のGoogle Play市場とヒットタイトルの傾向を纏めてみた。
■2014年6月度まとめ:Google Play事前予約市場の全貌を大解剖
先月同様、2014年5-6月度のGoogle Playゲームランキングデータを基に最新の事前予約市場の状況を洗い出してみた。
・5/1〜31の間に一度でも新着ランキング100位以内に入ったタイトル:174本
うち10%の18本が事前予約を実施
・6/1〜30の間に一度でも売上ランキング100位以内に入ったタイトル:143本
5月に新着かつ6月に売上100位以内に入ったアプリ:8本(5%)
5月に新着かつ6月に売上100位以内に入ったアプリの内、事前予約を実施していたアプリ:7本(90%)

リリース次月に売上げランキングTOP100にランクインした8タイトルは、前月に続きその9割が事前予約施策を実施していたという事になる。
■事前予約はGoogle Play攻略への必須施策となったのか?
5月同様、 早期に売り上げランキング100位以内に入ったタイトルはその大部分が事前予約施策を実施していた。
実施していなかった1タイトルは『AKB48 ついに公式音ゲーでました。』であり、AKB48公式サイト関連とリリース後早期のCMオンエアによって集客を行っていたようだ。
残りの7タイトルについて触れると、IPタイトルが3本、非IPタイトルが4本という内訳になる。
また、この4本に共通しているのは外部事前予約媒体への複数出稿、事前予約期間中のパブリシティへの大規模露出といった施策を行っていた事にある。
これは非IPタイトルであっても、事前予約ユーザのボリューム最大化によってFFやワンピースといった有名IPとも互角に渡り合える可能性があると言えるのではないか。
また集客には困らないIPタイトルであっても、事前予約施策を実施するタイトルは増加の一途だ。
これは事前予約施策を通じてユーザとのエンゲージを高める事がコンテンツの収益最大化に密接に結びついているという認識が広まっていると見る。
何らかの形で事前予約を実施するのは最早必須となりつつあり、コンテンツの成否が事前予約施策の成否に左右される状況になってきているのかもしれない。


■著者紹介
小林崇
『ゲームギフト』を提供する、スマホゲーム集客ソリューションプロバイダーである株式会社AppBroadCastのゲームギフト事業部にてゲーム会社向けの渉外を担当。過去にはプラットフォーム系SAPでゲームディレクターとしてゲーム運用に携わる。モバイル、PC、IPタイトル、運用期間も立ち上げ期から長期までと様々なコンテンツで尽力。2014年2月より現職にてゲーム集客戦略の支援を手掛ける。
AppBroadCastコーポレートWEB:http://appbroadcast.jp
Facebookアカウント:https://www.facebook.com/takashi.kobayashi.39142
事前予約媒体ハヤトクへの問い合わせはこちらまで:kobayashi@appbroadcast.jp