チャンスを掴もうとするクリエイターにとって重要となるのは、いかにVRコンテンツを普及していくかです。当初はアーリーアダプターを中心とした市場となりそうなVRですが、それでも流通チャンネルは重要です。Oculus Riftをいち早く手に入れたユーザーでも、きちんと動作するソフトを入手する難しさに辟易した方も多いのではないでしょうか。
そこで、VRクリエイターにとって安心安全でビジネスができるプラットフォームを作ろうとしているのが、ゲーム業界で長年の経験を持つハーン彩香氏らによって率いられる、米国カリフォルニア州トーランスに拠点を置くImagineVR社です。
同社は現在「ImagineVR」と呼ばれるVRコンテンツの販売プラットフォームのパブリックβを運営中で、徐々にラインナップが追加されていっています。日本の主に同人コンテンツを扱うDLsite.comを運営するエイシスとも提携しており、片方に登録すれば両サイトで販売できたり、グローバル展開を図るデベロッパー向けに日本語化/英語化のサービスも実施していくとのこと。
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現在パブリックβが実施されているImagineVR
同社の強みは3層のDRM技術。Steamのようなクライアントを介することで、不正ダウンロードを防止、海賊版によってデベロッパーの収益を損なうことを防止します。また、動作に必要な要件や対象プラットフォームなどを明記。既に無料で利用できるVRコンテンツは世界で多く公開されていますが、安心・安全に利便性高く利用できるストアとして差別化を図ろうとしています。
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動作環境も明記されていて安心してダウンロードができる
また特色として、同社ではVRのアダルトコンテンツも大きな市場と見ており(特に初期において)成人向けコンテンツとしてラインナップしていることが挙げられます。実際に既に「ImagineVR」のサイトではデモ版も含めて、3つの成人向けコンテンツが用意されています。提携するDLsite.comでも2次元の成人向けVRコンテンツを扱っていくとのこと。
日米をまたぐ形で展開し、日本から世界へ、世界から日本へ挑戦しようとするデベロッパーを応援したいと語っていたハーン彩香氏。日本のデベロッパーにはローカライズ、海外マーケティング、英語によるカスタマーサービス、開発サポートなど様々な支援を行っていくとのことでしたので、2016年、VRコンテンツで勝負しようとする方はチェックしてみてはいかがでしょうか?