ソニーモバイルが今年の春にバルセロナで開催された「MWC 2016」の会場でお披露目したXperiaシリーズのスマートプロダクトから、第1弾の商品化となる独自の音声認識エンジンを積んだBluetoothヘッドセット「Xperia Ear/XEA10」を11月18日に発売する。価格はオープンだが、20,000円前後で販売される 予定。MWC 2016ではカラバリの試作機も公開されたが、製品版はグラファイトブラックの1色になる。 Xperia EarはAndroid 4.4以上のスマートフォンやタブレットなど、ネットワーク通信機能を有するモバイル機器にペアリングして使う片耳タイプのBluetoothヘッドセット。NFCによるワンタッチペアリングに対応。同機の肝となる音声アシスト機能を利用するためには専用ホストアプリが必要。ソニーモバイルのXperiaシリーズ以外のスマホにもGoogle Playストアからインストールして使うことができるが、iOSには非対応。今後対応する予定も今のところないという。 ハンズフリー通話、片耳になるが音楽再生に対応しているだけでなく、ペアリングしている端末に届く通知を音声で読み上げてくれたり、ショートメッセージを声で返信できる機能などを実装する。加速度・ジャイロセンサーも内蔵しており、マイクに向かって発生しなくても、首を縦横に振ってYESとNOを返せるヘッドジェスチャー操作にも対応した。 本体にはフル充電から約4時間の連続駆動に対応するバッテリーを内蔵。専用キャリングケースは予備のパワーバンクも兼ねており、本体を3回チャージできる約12時間分のバッテリーを内蔵する。本体の充電はUSBケーブルを装着してケース経由で行う。本体はIPX2相当の防水仕様。汗濡れによる故障の心配もない。 ベースはバランスド・アーマチュア型のドライバーを搭載するカナル型イヤホン。着脱式のアークサポーターを装着すれば耳元の装着感をさらに安定させることが可能。イヤーピースは耳穴にギャップを設けて装着するオープン型のものと、耳穴をしっかりと塞ぐ遮音性の高いカナル型のイヤーピースが選べる。本体にはデュアルマイクを内蔵しており、DSPによるノイズキャンセリングアルゴリズムと合わせて通話の音声をクリアに拾う。 内蔵する近接センサーにより、耳から着脱すると自動で電源のオン・オフを切り替える。稼働中はサイドに搭載するLEDランプがボイスコマンドを検知すると明滅のパターンを変えながら反応するギミックを搭載した。 ボイスコマンドは側面のボタンを押してから発声、入力。メッセージアプリはAndroid端末にプリインされているSMSは音声読み上げ、送信・返信に対応。EメールアプリとGmailアプリは読み上げのみに対応。SMSの送信は音声入力のコマンドがある程度の定型句になっており、完全な自然言語による入力は発売時は対応していない。 SNS系アプリはLINEとFacebook Messengerは音声読み上げと返信に対応。Twitterはフォローしているアカウントのつぶやきを読み上げる。 その他の対応する機能は、電話/天気/カレンダー/ニュース(Xperiaのニューススイートアプリ)/Wikipediaによる検索結果の読み上げ/地図ナビゲーション。スマホに投入しているその他のアプリを読み上げる対象にはできない。アプリ単位で通知が不要なものは読み上げ指定を外すことが可能だ。ほかにもスマホとXperia Earのバッテリー残量を音声で知らせたり、アラームでスマホを探す機能などが利用できる。
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