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CD Projektが運営する、様々なゲームのDRMフリー販売プラットフォーム、GOG.comは、MangaGamer及びSekai Projectとのパートナーシップを発表、両者のパブリッシングする美少女ゲームタイトルなどの取扱を開始しました。
取り扱いが始まったのは『*eden』、『ひぐらしのなく頃に』(鬼隠し編~目明し編)、『fault』1、2及び、『Sunrider: Mask of Arcadius』、『Sunrider: Liberation Day』、『Sunrider Academy』の計11本。なお、『Sunrider: Mask of Arcadius』が無料となっているのは、元々フリーソフトであるためです。
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対象タイトルをみてみると、美少女ゲームタイトルより、日本の一般作品が目立ちますが、海外産の美少女ゲーム『Sunrider』シリーズはいずれもアダルトコンテンツの追加を行う「外部パッチ」形式です。GOG.comもニュースの中で同作のパッチの存在に触れているだけでなく、同サイトでは全年齢版を扱うものの、開発者によるコンテンツの追加を妨げたり干渉する予定はないとTwitterで表明しました。
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また、MangaGamerはGOG.comでゲームをリリースする発表の中で、以前からGOG.comでの同社タイトルの扱いについて話し合いを進行させていたと言及しつつ、Valveが特定属性のゲームやジャンル、その開発者に対し脅威となってしまっていることを批判。GOG.comでのゲーム取扱が先日から続く騒動など、一連の流れの一部でもあることを示唆しました。
同社は今後、以前Valveから無警告/理由不明でSteamより販売停止処分を受けた『その花びらにくちづけを ミカエルの乙女』や、先日の騒動で削除警告を受けた『屋上の百合霊さん』など9つのタイトルを更にGOG.comで販売するために作業中であるとアナウンスしています。
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なお、アナウンス中では、『その花びらにくちづけを ミカエルの乙女』の削除について依然としてValveからの一切の返答が得られていないことに触れ、小規模インディー開発者にとってのSteamの信頼性が低下している、とValveをさらに批難。長期的にはSteamで発売されている同社タイトル全体のGOG.com移行を進める旨も明らかにしました。
ちなみに、MangaGamerは、「パッチ形式」採用タイトルの登場当初、Valveとの協議の中で、先行した『HuniePop』とは異なり、「パッチ形式」の利用を否定されています。また、その数年後にValveからの承認を明確に得て「パッチ形式」採用に踏み切った直後、パブリッシャー・開発者によるSteamストア・コミュニティ外部パッチ紹介の禁止が通告されたこともあり、前述の件を含めてValveの対応が変わっていくさまを目に見える形で最も受けているパブリッシャーです。
広範なメーカーのゲームやインディータイトルを扱うプラットフォームでありながら、Steamとは異なる立ち位置やある程度の規模を既に確保しているGOG.com。美少女ゲームやビジュアルノベルタイトルの製作者にとって、救いとなるのでしょうか。なお、GOG.comでは『HuniePop』、『Leisure Suit Larry』シリーズなどアダルトなテーマを持つゲームタイトルの扱いや、『VA-11 Hall-A』などノベル色の強いアドベンチャータイトルの扱いも、今回の発表以前より行っていました。