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1月6日、島根県大田市にある島根県立大田高等学校にて、NPO法人国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)は小中高生に向けに「デジタルからくり装置作りワークショップ」を開催しました。
午前は高校生向けに、午後は小中学生向けに実施された本ワークショップの模様をお届けします。
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このワークショップは、アプリゲームやコンシューマ機のゲームソフト開発に用いられるゲームエンジン「Unity」を使用し、参加者全員で一つのドミノだおしのようなからくり装置を作るというもの。子供たちにとって関心の高い「ゲーム」開発用のツールを使うことで、ITへの親しみや創作活動への関心を高めることを目的とし、これまでにも福島県郡山市、東京都調布市、京都府精華町、東京都文京区、山口県周南市、神奈川県逗子市、岡山県高梁市の全7地域で開催されてきました。
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午前・午後の各回あわせて定員20名の枠に対し22名の応募があり、午前の回に参加した理由を高校生に聞いてみると「ゲームが好きでゲーム作りに興味があった」とのこと。2018年の「中高生が将来なりたい職業」ランキングのTOP10にゲームクリエイターがランクインするということもあり、ゲーム作りへの関心の高さが伺えました。
参考:「男子中学生がなりたい職業」ゲームクリエイターが2位に、男子高校生では3位にランクイン─ソニー生命調べhttps://www.inside-games.jp/article/2017/05/02/106945.html
一方、午後の回は小学生向けであったため保護者も一緒に参加しており、参加の理由を伺ってみると「都内と違いこういった体験会は大田市ではあまり開催されておらず、将来の可能性の一つとして挑戦してほしかった」、「これからの社会ではパソコンやプログラミングのスキルが必要。作る側の面白さも知ってほしかった」とご両親からお子様へ参加を促すパターンも多いようでした。
参考:夏休みに子どもに勉強させたいこと、英語やプログラミングが上位https://resemom.jp/article/2018/06/28/45351.html
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各回3時間という長丁場で適宜休憩時間が挟まれましたが、休憩そっちのけでパソコンに向かいドミノ作りに熱中している姿が印象的でした。特に午前の回は、自身で作ったドミノが想像通りに倒れた際には歓声があがっており、喜びもひとしおだったようです。
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会場になった大田高等学校は、今年度から教科「情報」の中でプログラミング教育を展開。プログラミング授業の導入を推進した同校校長の渡邊宏志氏は「プログラミング学習は子どもたちの未来を考えた際にとても有効かつ重要なものの一つ。今回のワークショップを通じ、作り手の視点を持つことが出来たのは、学生たちにとって視野が広がるきかっけになったのでは。」とコメント。大田市と連携し、プログラミング教育の流れを作っていきたいと意気込みを語りました。
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そんな大田市では、同市内に16校ある小学校の内10校が「出張IT体験講習」という、プログラミング言語「Ruby」を活用した授業を1月から3月の間に、民間企業2社に委託し実施予定といいます。本授業の導入を推し進めた同市市長の楫野弘和氏は、「今やITは日常生活の様々な場面で活用され、将来どのような職業に就くにしても、ITが必要不可欠な社会がやってくる。こうしたことから国も、プログラミング教育を実施していくこととしているが、大田市ではより高いレベルの教育に取り組み、優秀な人材を育てていきたい。現在IT企業の誘致を進めているが、興味を持った子どもたちには、将来的に市内のIT企業に就職し活躍してくれることを期待している。」と同市と子どもたちの未来について語りました。
次回のワークショップは東京大学 情報学環本館にて2月16日に開催されます。ゲーム作りに興味のある高校生、お子様に簡単なPC操作を体験させてみたい保護者の方、参加を検討してみてはいかがでしょうか?
■デジタルからくり装置作りワークショップ(東京・本郷)
参加申込URL:https://igdajp.connpass.com/event/115329/
イベント名:デジタルからくり装置作りワークショップ in 大田市
主催:NPO法人国際ゲーム開発者協会日本(NPO法人IGDA日本)、島根県、大田市、大田高校
助成:財団法人中山隼雄科学技術文化財団
取材協力: 島根県商工労働部産業振興室