コロナ禍以前より経営難に陥っていたアメリカの大手ゲーム小売店GameStop。倒産が秒読みとされてきましたが、ペットフード小売大手Chewyの共同創立者ライアン・コーエン氏がGameStopの経営に関わってきたことで状況が一変していると多くの海外メディアが報じています。
Forbesによると、2020年9月、コーエン氏がGameStopの株を買い占めたことにより株価は急上昇していたとのこと。そして、現地時間の2021年1月11日、同社はコーエン氏が同社の取締役に就任したと発表。ChewyのCFOとCMOを務めた人物も経営に参加しています。
アメリカでは、ネット通販やデジタル販売の台頭で、従来のレンタルビデオ店やCD店をはじめとする小売のビジネスモデルが通用しなくなっており、中古ゲーム販売を中心としていたGameStopも同じ課題に直面していました。
ところがコロナ禍になって以降、ビデオゲームの需要が増し、状況が変化してきたとしています。コーエン氏が大株主となって以降、GameStopは販売戦略の見直しを行なっており、オンラインでの中古ゲーム下取りサービスなどを開始していました。同社は、今回の年末年始シーズンの売り上げが昨年より4.8%増えているほか、同社の株価は過去3ヶ月の間に47.2%も急騰したと発表しています。
これは、コロナ禍でのゲーム需要の他に、新ハードの発売時期が重なったことも要因として考えられそうですが、ゲーム専門店が人気を盛り返しているという状況は、ゲーマーにとっては嬉しいニュースではないでしょうか。