『マインクラフト』を使った暗号通貨プラットフォームを運営する「NFT Worlds」は、開発元Mojangによる“NFT・ブロックチェーンのコンテンツをサポートしない方針”を批判する声明を出しました。
NFT Worldsとは、『マインクラフト』のワールドやスキンをNFTとして販売するプラットフォームを運営している企業です。同社サイトでは、“ユーザー数の多さ”や“クロスプラットフォーム”などを本作での事業展開理由として挙げていたものの、7月20日の開発元Mojangによる宣言で公式に活動が禁止されることとなりました。
宣言と同日、NFT Worldsのトークン価値は約30分の1に暴落。7月23日に同社は声明を発表し、マイクロソフト、Mojang、そして『マインクラフト』は“クリエイターや開発者、プレイヤーを全く気にかけていない」と批判しました。
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同声明によると、「(Mojangのスタンスは)『マインクラフト』が体現・実現するはずだった真の創造精神を侵害するようなもの」といい、NFT Worldsは「本作のメカニズムを基礎とする、新しいゲームとプラットフォーム」を作成することを宣言。この“新しいゲーム”へのアクセスは100%無料であるほか、完全に一から作られるため「EULA(利用規約)に違反し、法的措置を受ける恐れのあるものではない」とのことです。
また、同社は一連の騒動を「Web2とWeb3の戦い(web2 vs web3)」と呼称し、マイクロソフトを“株主価値と利益を何より優先させるもの”と定義する一方、自身らを“イノベーション精神を通し、独立したクリエイターを優先させるもの”としています。