
国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」であるゲームエイジ総研は、同社が運用しているマーケティングデータサービス「iGage」を用いて『ブルーアーカイブ』と『グランブルーファンタジー』における「水着イベント」の影響に関するレポートを発表しました。
データ概要
対象タイトル:『ブルーアーカイブ』/『グランブルーファンタジー』
利用データ:iGage
集計期間:2022年6月6日~8月28日
さらに多くの男性ユーザーを獲得した『ブルアカ』
『ブルーアーカイブ』は6月にも水着イベント「アビドスリゾート復旧対策委員会」を行っており、20代男性ユーザーの数が大きく増加しました。
イベント開始前となる6月6日の週~7月11日の週までのユーザー構成を見ると男性ユーザーの割合が非常に高く、全体の9割以上が男性ユーザーです。また、その中でも全体の半数以上が20代の男性となっています(下記グラフ1)。

集計期間内に開催された水着イベント「出張!百夜堂海の家FC計画」は『ブルアカ』の1.5周年記念イベントも兼ねており、水着限定キャラクターの実装や、100連分の無料ガチャなどがあわせて開催されました。
その結果、メインユーザー層である10~30代の男性のユーザー数はイベント前と比較して2倍近くに増加しました。特に、無料ガチャが開始された7月25日の週に20代男性ユーザーの数が大きく伸びており、週間アクティブユーザー数が20万人を突破しています(下記グラフ2)。

前回のイベント期間である6月20日の週と比較しても、今回のイベントではさらに大きくユーザー数を伸ばしていることが分かります。100連分の無料ガチャやゲーム内アイテムの配布などの施策との総合的な効果が数字として表れているといえるでしょう。
男女のユーザーをバランスよく獲得した『グラブル』
『グランブルーファンタジー』は、集計期間内に男女総勢10名以上の水着キャラクターが実装されました。
週間アクティブユーザーを見ると、水着キャラが実装された7月25日の週からユーザー数が増加しはじめています。特に20代の男女が増加しており、女性に関しては、元々2番目にユーザー数が多い30代男性ユーザー数を一時的に上回っています。
『グラブル』は女性キャラのみならず男性キャラも多く実装されています。今回のイベントでは人気が高い男性キャラの水着バージョンが実装されたこともあり、男女共にユーザー数が増加しました。
また、8月1日の週には多数の最新情報が公開された「グラブルEXTRAフェス2022」が開催されたこともあり、20代男女のアクティブユーザー数が7月18日の週の約1.5倍まで増加しています(下記グラフ3)。

どちらのアプリもメインユーザー層にリーチするようなキャラの実装が行われ、それが功を奏して両アプリともにメインユーザー層におけるアクティブユーザー数が増加しています。
自社のアプリを遊んでいるユーザーがどのような層なのか、そして、その層はどのような施策を打てば喜んでくれるのかを理解するのが非常に重要であることがあらためて分かる事例となりました。