
ビデオゲームに関するマーケティング情報などを扱うGameDiscoverCoは、ローカライズがゲームの認知度に与える影響ついて、パブリッシャーであるHooded Horseからの提供データなどを用いて分析しています。
意外と日本も売り上げに貢献―ローカライズの有無で国別の売り上げランキングに変化が

GameDiscoverCoによると、Hooded Horseがパブリッシングしているローグライト・シティビルダー『Against The Storm』は、最低でも32%の売り上げを日本含むアジア諸国が支えているそうです。
同社が提供した国別売り上げデータでは中国が136,562本:20%、韓国が30,577本:5%、日本が30,334本:4%、台湾が18,595本:3%となっており、中国が大きな割合を締めるものの、日本も英語圏であるカナダ(25,931本:4%)やイギリス(24,084本:4%)を上回っていることが確認できます。

一方、同社の英語のみ対応となっている戦略シミュレーション『NEBULOUS: Fleet Command』(ストアページは邦訳済み)の国別売り上げトップ10を確認すると、中国のみがわずか2,884本の2%で6位にランクイン。上位はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアと英語圏が多くを占めており、前述のタイトルのデータと比べるとアジア圏での認知度に大きな差があることがわかります。このデータを根拠にGameDiscoverCoは、ゲームを中国語に翻訳しないと多くの中国人プレイヤーを失うことになると主張しました。
また、中小規模のPCゲームが“どの言語に対応すべきか”についてGameDiscoverCoは、Brace Yourself Gamesの『Cobalt Core』を例に「英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語、韓国語、ブラジル・ポルトガル語、ロシア語、簡体字中国語、繁体字中国語」を挙げており、ここにイタリア語を含めるほか、簡体字に対応している場合は、繁体字中国語が必要ない可能性も指摘しています。