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Mod制作が好きな開発者チームAmper Softwareが2021年より開発を進めていた『Team Fortress 2』のSource 2移植版『Team Fortress: Source 2』が、ValveのDMCA申請により停止されたことが明らかとなりました。
理由は無許可の移植とアセット再配布
『Team Fortress: Source 2』はFacepunch Studiosの『Garry's Mod』後継作『s&box』上で動作するゲームモードとして開発されていましたが、DMCA通知では許可を得ずに移植が行われていることや『Team Fortress 2』のアセットを再配布していることがValveのIPを侵害していると指摘しています。
以前より開発中止が検討されていた
ちなみに本作の開発は2023年9月に行われた『s&box』の大幅な変更によって一旦保留され(システムの変更によりゲームが動作しなくなった)、Amper Software社内でも開発中止を検討していたのだそうです。そして今回の件が決定打になりプロジェクトは完全に終了することとなりました。
Valve製Source 2版『TF2』の登場を期待するファンも
Valveの行動は至極真っ当なものであり何ら批判されるものではありませんが、「なぜこのタイミングで?」といった疑問は少なからずあります。一部ファンはValveが正式にSource 2版『Team Fortress 2』を制作するのではないかと推測しています(Valveは『CS2』発表前に、ファンによる『CS:GO』のSource 2移植の開発中止を求めたことがある)。
『Portal 64』も開発中止
なお、ValveはJames Lambert氏が開発していたNINTENDO64版『Portal』こと『Portal 64』にもプロジェクト中止を求めていますが、こちらは開発に任天堂の独自ライブラリを使用していることが問題となっているようです。