2月1日に公開されたリメイク版『SILENT HILL 2(サイレントヒル2)』の戦闘トレイラーですが、シリーズファンらからの評価が賛否分かれる結果となったことを受け、開発会社のBloober Team社長Piotr Babieno氏がポーランドの投資家向けニュースチャンネルInwestorzy.tvのインタビューに答える形でコメントしたことがわかりました。
コメントの中で「ひとえに我々のパートナー側の問題だ。決してあの動画はゲームの精神を反映したものではない。」と語る氏ですが、ファンらの動揺を払拭するのに苦心している模様です。
敵を打って撃って大暴れ、作品の雰囲気にそぐわぬ動画にファンも動揺隠せず…
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話題となっているのは2月1日に公開されたリメイク版『サイレントヒル2』の戦闘トレイラーです。この動画は主人公のジェイムスが角材での殴打やらハンドガンやショットガンでの射撃など、作品中での戦闘要素にスポットライトを当てた文字通り“戦闘”トレイラーの名に恥じない内容となっています。
ですが、この動画に対するファンらの反応は非常に冷ややかで決して好評とは言えない様子。動画に対して「これではまるで『サイレントヒル』ではなく『バイオハザード』だ。」というコメントもなされる辺り、重々しい霧に包まれた裏世界で正体不明の異形の怪物になす術なく襲われるという、あの原作の独特の雰囲気とは大きく乖離した内容が反発を呼んでいるようです。
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こうしたファンらの反応を受け、開発元であるBloober Teamの社長Piotr Babieno氏は動画に対する見解をコメント。
コメントの中で氏は「真面目な話、我々にはマーケティング側の責任を負う立場にない。」「動画で描かれているような精神は今までもそして現在においても我々が手掛ける作品中には存在していない。我々が試みているのは、22年前に発売されたあのゲームのロマンティックな幻をそっくり反映することだけだ。」と、あくまで原作を尊重しその雰囲気に至るまで再現しようとしていることを強調しています。
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さらに「プレイヤーが実際のゲームによる実際のプレイ内容を目にすれば、まるで異なる判断をしてくれるだろうと我々は考えている。」とし、あくまであの動画は開発としての意に沿ったものではないとはっきりと表明しています。
霧深い街を舞台に血と肉で彩られた裏世界で異形の怪物の襲われる、そんな独特の雰囲気こそが作品の根幹であり魅力でもある『サイレントヒル』シリーズ。リメイク版がどれだけ忠実に原作に沿ったものとなっているかはファンだからこそ気になる所。そうしたファンの動揺と疑念を払拭できるか否か、引き続き注視したいところです。