
すっかりゲーマー間の定番のコミュニケーションツールとなった感があるDiscordですが、2024年10月1日、Discordはすべての開発者に対しアクティビティ機能を解放すると発表しました。
あらゆる開発者がDiscordを通じたゲームやサービスを開発できるように。新たな収益プラットフォームとなるか
Discordのアクティビティ機能とは、一言で言ってしまえば「Discord上で動くアプリケーション」です。プレイヤーはチャットや配信機能のようにアクティビティ機能にアクセスすることができます。現在Discord上では提示された致命的状況に対し回答を入力し、AIが生死判定を行う『Death by AI』や、気軽にFPSが楽しめる『Krunker Strike』といったアクティビティが人気を博しています。

今回のアクティビティ機能の解放について、Discordのプロダクト担当バイスプレジデントであるベン・シャンケン氏は以下のように述べています。
今年の初めに埋め込みアプリSDKのデベロッパー向けプレビューを公開した際、数万人のデベロッパーがあっという間に自分たちのアイデアを実現し始めるさまを目の当たりにしました。この高まる関心がソーシャルゲームの限界を押し広げ、より多くの開発者にとっての成長と革新を加速させると信じています。
そしてその後すぐに、Discordはデベロッパーたちがソーシャルゲームの未来について私たちが探求していたのと同じような質問を考え始めているのを耳にしました。それは例えば、友達同士のグループが、時には時差がある中で、ゲームを通じてどのように連携し合えるのか?ゲームに埋め込まれたボットが実際の会話の中でどのようにミームを生み出すのか?さらには、生成AIが組み込まれたソーシャルコミュニケーションレイヤーとともにどのように進化するのか?Discordのオープンプラットフォームは、ゲームデベロッパーにとって新しいフロンティアであり、全く新しいコンセプトやアイデアが世の中により広がることを促進します。
また、米国、英国、EU圏においてはDiscordのデスクトップ版向けのアクティビティにおけるアプリ内課金機能(買い切り、サブスクリプション)がサポートされており、アクティビティの開発者が収益を得ることができる仕組みも整っています。Discordは今後アプリ内課金機能のサポート地域を拡大したいとしており、Discordが新たなソーシャルゲームのプラットフォームとして機能するようになるのか、今後の展開が気になるところです。