Discordは2024年5月23日、ゲームデベロッパーやパブリッシャー向けのB2Bサービス「クエスト」に関するメディア向け説明会(ラウンドテーブル)を開催しました。
「クエスト」は、ゲームをプレイしている様子をDiscord上でフレンドにライブ配信することで、ゲーム内の限定スキンなどの報酬が受け取れるというもの。ゲームコミュニティを支えるツールならではのプロモーション機能といえます。
ラウンドテーブルでは、Discordのプロダクト・マーケティング・ディレクター、Nico Maurette(ニコ・モーレット)氏が登壇し、「クエスト」に関するプレゼンテーションを行いました。
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Maurette氏によれば、Discordは月間アクティブユーザーが2億人を超え、その93%のユーザーが直近30日以内にゲームをプレイしているとのこと。まさにゲーマーのためのコミュニケーションツールといえます。そしてDiscordが日本市場を重要視する理由としては、数々のゲームIPを生み出し、ゲーム産業が活発であることを挙げました。また、特にZ世代は友人等と通話しながらソーシャルゲームを遊ぶ傾向が強いというデータを紹介し、PlayStation5でDiscordが利用できるようになったのもこうしたことが背景にあると説明しました。
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次に、話題は新機能「クエスト」へ。これは前述の通り、ユーザーがDiscord上での配信を通じて新たなゲームに出会うことを促進する機能で、デベロッパーやパブリッシャーのために開発されたメディアソリューションです。1年間の試験運用を経て、2024年3月にリリースされました。
これまでにスポンサー付きの「クエスト」が公開されたのは、『THE FINALS』『LOST ARK』『原神』『崩壊:スターレイル』『PUBG:BATTLEGROUNDS』とジャンルの違う5タイトル。どのタイトルも、ユーザーと事業者の双方からポジティブな反応をもらったとしており、特に日本のユーザーからは『原神』『崩壊:スターレイル』において高評価を受けたといいます。
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デベロッパー/パブリッシャーの視点では、既存プレイヤーのエンゲージメントを高められますし、なにより「配信を視聴したユーザーが新たにそのゲームを始める」というプロモーション効果が期待できます。Maurette氏は、デベロッパー/パブリッシャーが「クエスト」を活用する際には、Discordの社内チームが「どういった報酬がユーザーに刺さるのか」といったことの相談からパフォーマンスの分析まで、包括的に支援することをアピールしました。
ラウンドテーブルの最後には、5月~6月にかけて新たな取組みに関する重大発表があることも予告されました。ゲーマー向けコミュニケーションツールとしてのポジションを確立したDiscordには今後も注目です。