米国の調査会社NPDグループは2010年2月の米国市場の売上を集計しています。総売上は12億6000万ドル(約1137億円)で前年比-15%。ハードウェア売上は4億2640万ドル(約386億円)で前年比-20%。ソフトウェアの売上は6億2440万ドル(約565億円)でこちらも前年比-15%。前年と比較するとかなりのマイナスに見えますが、先月と比べるといずれもプラスの値。2月は1月よりも短いことを考え合わせると充実した月といって差し支えなさそうです。■ハードウェア売上(NPDグループ調べ)ニンテンドーDS:61万3200台Xbox360:42万2000台Wii:39万7900台プレイステーション3:36万100台PSP:13万3400台プレイステーション2:10万1900台トップを獲ったのはニンテンドーDSで、42万→61万と先月から約+19万台ものアップ。任天堂ハードのツートップ体制がついに崩れ、Xbox360が33万→42万と約+9万台アップで2位に浮上。Wiiは46万→39万と約-7万台で3位に。プレイステーション3は27万→36万と約+9万台。PSPは10万→13万で約+3万台。プレイステーション2は4万→10万で約+6万台。Wii以外は3〜19万台のプラスとなっており、2月のハード市場は好調だった模様。プレイステーション2が6万台も販売数を伸ばしており、寿命の長さには驚くべきものがあります。■ソフトウェア売上(NPDグループ調べ)1. BioShock 2 (Take-Two, Xbox 360): 562.9K2. New Super Mario Bros. Wii (Nintendo, Wii) 555.6K3. Call of Duty: Modern Warfare 2 (Activision, Xbox 360) 314.3K4. Just Dance (Ubisoft, Wii) 275.4K5. Wii Sports Resort (Nintendo, Wii) 272.5K6. Call of Duty: Modern Warfare 2 (Activision, PS3) 252.8K7. Mass Effect 2 (EA, Xbox 360) 246.5K8. Dante's Inferno: Divine Edition (EA, PS3) 242.5K9. Dante's Inferno (EA, Xbox 360) 224.7K10. Heavy Rain (Sony, PS3) 219.3Kハードコア層向けとライト層向けが二分する傾向のある米国トップ10ですが、今回はハードコア層向け7本、ライト層向け3本。各社の大作がしっかりランクインしている辺りは心強いところです。任天堂ゲームは2位、5位の2本で、『Just Dance』を加えるとWii用ゲームは3本。『Just Dance』は先月9位からのジャンプアップで、面白い売れ方をしています。『BioShock 2』のXbox360版は初登場1位で56万。プレイステーション3版は残念ながらトップ10圏外ですが、56万+αは堂々たる数字です。『New スーパーマリオブラザーズWii』は今回65万→55万で王座を転落。『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』は今月も両機種がランクインで、Xbox360版が32万→31万、プレイステーション3版が25万→25万。安定した売れ行きを誇っており、これで連続4ヵ月のトップ10入り。『Just Dance』は19万→27万。トップ10圏外から売れ行きを伸ばす注目作です。『Mass Effect 2』は57万→24万。プレイステーション3とXbox360のマルチタイトルが多い中、Xbox360版の売上のみでトップ10に入る辺り、こちらも注目です。『Dante's Inferno(ダンテズ・インフェルノ)』は初登場でプレイステーション3版が24万、Xbox360版が22万。両機種合わせると3位相当の数となっており、来月以降の勢いが気になります。『Heavy Rain』は初登場で21万。北米での発売日が2月23日だったことを考えると健闘で、プレイステーション3独占タイトルだけにファンとしては今後を期待したいところでしょう。