シリコンスタジオは2010年6月17日(木)、ゲーム開発者向けに開発した編集ツール「MPEditor(モーションポートレート・エディター)」が女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼 巡想録』で技術採用されたことを発表しました。『薄桜鬼 巡想録』は、2010年6月17日発売のプレイステーション3ソフト。絶大な人気を博した『薄桜鬼 新選組奇譚』とファンディスク『薄桜鬼 随想録』がバンドルされた作品です。本作の開発では、内容の質と演出に重点が置かれ、さまざまな追加要素が加えられた中、新要素として「モーションポートレート」技術が採用されたとのことです。「MPEditor」は、1枚の顔写真から3次元動画モデルを生成する「モーションポートレート」技術を搭載した、ゲーム開発者向けのフェイシャルアニメーションを簡単に作成、編集するツールです。『薄桜鬼 巡想録』では、イベントシーンで登場する、各隊士キャラクターのフェイスアニメーション技術で使われており、「AAS(アクティブアニメーションシステム)」として実装されました。高画質で、隊士たちが呼吸をしているかのように動き、豊富な表情を見せてくれる鮮烈なシーンが登場します。「MPEditor」の編集パネルには、顔の基本動作である、笑う・話す・視線を向けるなど、16種類のプリ設定があり、多彩な表情を簡単な指示で制御できます。また表情の追加や編集、レイヤーの追加、メッシュの最適化、テクスチャを1枚にまとめる機能など、ゲーム開発に欠かせないデータ調整が行えるソフトとなっているとのことです。
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