業界人として気になる所は新広告ネットワークの「iAd」。ただし開始は7月1日だそうなので待つしかないですな。加えて「GameCenter」。こちらはOSレイヤーなので活用したゲームが出てこないとわかりづらいのでこちらも動向を追うことにしましょう。
実は私、今回のiPhone4にはさほど期待していない側面が・・・。ま、あのAppleが万を持して出すんだから悪いはずはなく・・・って感じで、優等生ゆえにハイレベルな得点は想定の範囲内、みたいな期待感だったので。
で、手元に届いて一通り試して各機能の性能アップは期待通り・・・。で、検証を終わろうとしたところ入力キーに見慣れないものが・・・。
ナント顔文字キーが独立して配置されていたのです!!これは意外。ハイテクとローテクの融合みたいな組み合わせ感が。
わかりづらいと思うので写真で。
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左側写真の「わ」の左となりにあるニコちゃんマークみたいなテンキーがそれ!右側写真。顔文字キー選択をしたら出てくる顔文字バリエーションの選択画面。
ちなみに、上手なメール(テキスト)コミュニケーションって微妙なニュアンスとか、空気感とか、やり取りのトーンとかリズムを伝えた方がよくって、何らかのオチというか顔文字や絵文字っていうのは凄く必要な機能だと思ってまして。
ちょっとした「気持ち」を添える日本文化の一端が垣間見れるデジタルカルチャーなんですね。
絵文字やデコメが日本特有のガラケーで花開いたのもうなずけます。
推測するにソフトバンクがメール文化の日本に対応する為に本国を動かしたのでしょうか!?さすがです。
デコメも良いのですが、構造的に難しいのであればスグに使える(ツータッチで使える!)ユーザインターフェイスとして実現した今回の施策は有りだと思いましたね。
この顔文字入力機能はメールよりもTwitter投稿する時にも活用出来そうです。ていうかTwitter投稿を意識した機能かもしれませんね。意外と。
なんだかこの一件を見るだけでガラケーの寿命はまたしても縮まったのじゃないかと思ってしまいました。
ちなみに世界の国別iPhoneシェアでみれば日本は世界4位。日本はもっと売れている感じがしていましたけどね〜
アメリカ ⇒ 1068万台
イギリス ⇒ 255万台
フランス ⇒ 224万台
日本 ⇒ 137万台
オーストラリア ⇒ 120万台
ドイツ ⇒ 111万台
カナダ ⇒ 91万台
中国 ⇒ 72万台
イタリア ⇒ 64万台
韓国 ⇒ 53万台
シンガポール ⇒ 40万台
スイス ⇒ 39万台
スペイン ⇒ 37万台
オランダ ⇒ 37万台
香港 ⇒ 29万台
スウェーデン ⇒ 28万台
*Admob(米)調べ。2010年4月時点。
■ソフトバンク恒例の0円キャンペーンは有りや無しや
さて、スマートフォンシェアが高まるということはガラケーシェアが減るという単純な図式ですが、サードパーティーである我々としては重要な問題。
iPhone4を見た時の第一印象は完成度の高さと現在のガラケーユーザーへのインパクト。一般ユーザーの「iPhone持ちたいマインド」がより一層高まるでしょうね。
ちなみに気になるのが、ソフトバンク恒例の0円キャンペーン。
実はiPhoneシェアを一気に引き上げてきた強力な販売手法なんですが、今回もどこかで仕掛けてくるとおもっていまして、そのタイミングがiPhone4普及のタイミングであると見ています。
ちなみに過去のソフトバンクの動向を見ると・・・。
2008年7月に発売された3G(8Gタイプ・上代23.040円・960円×24回)の場合では
2009年2月に0円キャンペーンが始まっています。約7ヵ月後からが普及のタイミングだった事になりますね。
また、2009年6月に発売された3GS(16Gタイプ・上代11520円・480円×24回)の場合においても2009年12月には実質0円への価格改定が行われていまして、こちらは発売から6ヵ月後というタイミング。
この実績から考えると、早ければ6ヵ月後の年末商戦には0円キャンペーンが始まる可能性が想定されますが・・・。
■iPhone4発売日の6月24日にKDDIからauスマートフォンも!
iPhone4発売日の6月24日という同時期にauから「IS01・android」と「IS02・Windows Mobile」というスマートフォン2機種が発売されていますが、話題性の無さは否めませんね。(*auでお世話になっている方々スイマセン(汗)
ただ東芝が万を持して発売したWindows Mobile端末は2機種目となり良く出来た内容に仕上がっているとは思うのですが、比較対象がガラケーではなくiPhone4となった時、タッチパネル動作やアプリ数といった新しい比較基準においてはどうしても見劣りしてしまう所が。個人的にも東芝復活を応援したいところ。
ただau、ドコモ共に本格展開は独自のAndroidマーケットが整備される今年の年末商戦ということ。au、ドコモ併せて年末には5〜6機種のAndroid端末が出揃うようで日本のメーカーパワーの巻き返しに期待したいですね。
■・・・という事は年末商戦が桶狭間?
iPhoneを展開するソフトバンクの0円キャンペーンが想定されるパターンは発売から6〜7ヵ月後。つまり今年の年末年始。Android陣営となるドコモ、auともに本格参戦は今年の年末・・・。
となれば今年の年末年始商戦はスマートフォン戦争の始まりを呈することが予想されるわけで、ライバル間の盛り上がりこそユーザーの購買意欲を刺激するという構図においては年末以降は完全にガラケーからスマートフォンにキャリア間の戦争も移行するのかもしれません。楽しみですね♪
ただ一点想像がつかない点はソフトバンクのAndroid戦略。
iPhone4で契約数という数を稼がなければならない点は理解出来るのですが、利益率の悪さは想像に難くなく・・。利益が取れて自由にコントロール出来るAndroid端末を普及させたいはずなのですが、iPhone4の販売戦略とカニバってしまう点をどうクリアするのか?
この戦略いかんでは恒例の0円キャンペーンの実施も左右される可能性も有りますね。
最後に、iモードの生みの親である夏野氏が雑誌のインタビューでスマートフォン普及のタイミングを以下のように回答をしていましたがあなたはどう予測します?
◆夏野剛氏(iモードの生みの親)Twitter
「僕は2015年には、日本の携帯電話の50%がAndroid搭載端末になると予測しています。逆にiPhoneはMAX 10%のシェアなのではないかと思います」
「iPhoneは、端末とOSがアップル製なので、ハード&ソフトの両面で儲けるビジネスモデル。ダウンロードできるアプリはすべてのiPhoneで動きます。一方でAndroidは、OSを無償で提供し広告で稼ぐGoogleのビジネスモデル。ネット接続ができる端末を普及させることで、検索エンジンの利用を拡大させることが狙いなんです」
「そしてAndroidはメーカーに無償で提供されるので、多くのメーカーがAndroid携帯を作ることになる。すると、液晶サイズが違ったり、タッチパネル機能がついてないなど、多様な形状の端末が登場してきます。
事実、2月に行われた、『ワールド・モバイル・コングレス』で、ソニー・エリクソンは、Android搭載の、画面が小さくタッチパネル機能のないXperiaミニという端末を発表しています。」
「最終的には、スマートフォンとガラケーの区別はなくなるでしょう。そもそも、日本の携帯電話をガラバゴスと呼んでいるのは日本国内だけ。海外の企業は、おサイフケータイ、遠隔ロックなど、日本の携帯電話の技術に注目しているんですよ」
出典;「スマートフォン戦国時代」の勝者に乗れ<週刊SPA!>より
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