東京ゲームショウ2010では「日本ゲーム大賞 2010 フューチャー部門(以下「フューチャー部門」)」の発表が行われました。「フューチャー部門」は東京ゲームショウ2010に発表、出展された未発売作品を対象にした賞。9月16日〜9月18日の来場者投票で選出された作品を日本ゲーム大賞選考委員会が審査するという形式で決定しました。先ほどの予想イベントから打って変わってフォーマルな装いとなったよゐこの有野晋哉さんを司会に、賞の授与が進んでいきます。■日本ゲーム大賞 2010 フューチャー部門 受賞作(五十音順)『アイドルマスター2』:Xbox360:株式会社バンダイナムコゲームス『VANQUISH』:プレイステーション3 Xbox360:株式会社セガ『El Shaddai-エルシャダイ-』:プレイステーション3 Xbox360:イグニッション・エンターテイメント・リミテッド『グランツーリスモ5』:プレイステーション3:株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント『DanceEvolution』:Xbox360:株式会社コナミデジタルエンタテインメント『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』:PSP:株式会社スクウェア・エニックス『二ノ国 漆黒の魔導士』:ニンテンドーDS:株式会社レベルファイブ『ファイナルファンタジーXIV』:プレイステーション3 PC:株式会社スクウェア・エニックス『モンスターハンターポータブル 3rd』:PSP:株式会社カプコン『龍が如く OF THE END』:プレイステーション3:株式会社セガ有野さんとアメリカザリガニのお二人は先のイベントで「携帯ゲーム機のソフトが半数を越えるのではないか」と予想しましたが、これを覆す結果に。プレイステーション3専用とXbox360専用が共に2本、マルチプラットフォームが3本、携帯ゲーム機用がニンテンドーDSとPSP用それぞれ1本ずつの2本となりました。『ファイナルファンタジーXIV』のスタッフが発売直前のため来場できなかったりといったできごともありましたが、受賞コメントの中で印象深かったものを見ていきましょう。『アイドルマスター2』「手作り感が高く、スタッフ全体で作っているタイトルです。テーマの一つは「団結」で、彼女らが色々と考えてやっていることを表現したいです。萌えと燃え、二つのもえを入れていきたいです」『VANQUISH』三上氏:「僕の作るタイトルは賞とあまり縁がないので嬉しいです。ここまでのゲームにしてくれた一同に感謝します」稲葉氏:「ハイテンションでハイスピードの名に恥じない、気持ちよさがずっと続くゲームです。発売も近いので楽しみにしてください」『El Shaddai-エルシャダイ-』「正直、賞をもらえるとは思っていなかったです。4年前にスタートしたとき、社長と二人だけで世界に通用するフラグシップタイトルを作ろうとしていました。僕はリスクに対して鈍感なんですが、つきあってくれる仲間がいたのが大きいです。僕はきっかけをつくっただけで、チームの総合力がウリです」『グランツーリスモ5』「前作から6年も待たせてしまったことを謝りたいです。新しいレースゲームのスタンダードを作りたいと思っていました。歴史上重要な車、旬な車、これから作られる車などなかなか触れることのできないものなど1000台を越える車を収録しており、待った甲斐があったというものに仕上がっています」『DanceEvolution.』「Kinectで全く新しいゲームを作りました。E3で初めてKinectを見たとき、これはダンスに持ってこいだと思ったんです。日本人なので、音楽ゲームのブームを起こした意地があります。このゲームで世界と戦っていきたいです」『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』「情報公開から一週間で受賞できたのはファンの皆さんのおかげです。キャラクターの一体一体に変わった操作感を届けたいので、参戦キャラクターの選考も悩んでいます。このシリーズはアンケートも男女半々になるくらい女性が多く、男性が対戦で遊ぶのに対して女性はソロプレイ派なので、ストーリーモードも充実させます。ネットを使った大きな仕掛けを用意しているので早く紹介したいと思っています」『二ノ国 漆黒の魔導士』日野氏:「大賞を2回取るということは遅れていることでもあります。いつも聞かれるのは“スタジオジブリをどうやって口説いたか”なんですが、これは運が良かったというしかないです」丸屋氏:「ブースでは親子で一緒に本をめくりながらゲームを遊んでおられましたが、こんなシーンを見てみたいと思っていました」『ファイナルファンタジーXIV』「全世界のユーザー様、お待たせしました。人生を作る広大な世界を用意してお待ちしています」『モンスターハンターポータブル 3rd』辻本氏:「まだまだ新モンスターがいますし、10月13日には体験版も配信予定です。東京ゲームショウとは違ったバージョンで、一人でもマルチでも遊べます」一瀬氏:「開発も佳境で、今日も会場に来ようかどうか迷ったんですが、ユーザーさんの姿を実際に見られて、本当にきて良かったと思いました」『龍が如く OF THE END』「世界観はぶっ飛んでいますが、きっちり評価していただいたのは励みになります。未来をどうするか頭を振り絞って考えた作品で、受賞の知らせを聞いて涙が出ました。ゾンビものは予定調和的な部分があるんですが、それをぶちこわして人間ドラマを加えられるのが『龍が如く』です。すごいものをちゃんと作っています」ユーザーからの投票は期待の大きさを表していると同時に、受け手から作り手へのエールのようなもの。クリエイターたちの心に強く響いたようでした。
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