家庭用ゲーム機が公式には禁止されている中国。ただし、ゲーム機市場というの魅力的であるようです。同国最大の通信会社であるチャイナテレコム(中国電信)は、今月初めに北京で開催されたイベントにおいてWiiのようなモーションコントローラーを使ったゲーム機を同社のIPTVパッケージに組み込む事を明らかにしたそうです。愛称は「Tigan Youxi」と呼ばれ、『ピンポン』ゲームが体験できたそうです。同社の広報担当者であるXu Fei氏は「これは他のゲーム機と競争しようという考えのものではありません。それに他と比べて複雑な製品でもありません」とコメント。IPTVサービスへのアドオンとして月300円程度で提供されるようです。一方、PCメーカーのレノボは「Beijing Eedoo Technology」という会社を立ち上げ、「eBox」と呼ばれるゲーム機の開発を進めています。こちらはKinectのようなモーションセンサーを搭載し体の動きで遊べるものになっているようです。発売は来年の初頭を目指し、米国やフランスなどのメーカーも含めて約30タイトル程度のゲームを準備しているようです。ただ、どちらもゲームのデベロッパー探しには苦戦をしているようです。「あまり作れるメーカーは多くない」と担当者は語ります。海賊版が横行する同国にあって、どちらもネットワーク接続を前提にするゲーム機になると思われます。PCのオンラインゲームやソーシャルゲームが中心の中国ですが、家庭のリビングでゲーム、という習慣は根付く事があるのでしょうか?