動きの激しいソーシャルゲーム業界の中でもジンガの動きは際立ちます。同社は相次いで業界外の大物を幹部として迎え入れました。最初はJeffrey Katzenberg氏。同氏はパラマウントでプロデューサーを務め、ウォルト・ディズニーでCEOとなり、90年代にはスピルバーグ監督らとドリームワークスを立ち上げ現在もCEOを務める映画界の重鎮。同氏は常勤ではありませんが取締役会に加わりジンガの方向性についてアドバイスをする予定。Mark Pincas CEOは「Jeffreyはドリームワークスで物語の伝え方を再定義し、独立系のスタジオを大きなブランドに成長させました。彼のビジョンは未来の遊びを定義する私たちにとって大きな宝となるでしょう」とコメントしています。もう一人、こちらは実際的な活躍をしてくれそうなのは、Debra Chrapaty氏。ネットワーク機器大手のシスコでコラボレーションソフトウェアグループの上級副社長を務めた後、ジンガに加わりCIO(Chief Information Officer)となりました。以前にはマイクロソフトに在籍したこともあります。同氏の役割は社内ツールやインフラの整備を進め、生産性の向上や社員間のコラボレーションの向上に繋げること。直接ゲーム開発には関わりませんが、ソーシャルゲームにおいても開発規模が拡大していく中で最適な開発環境を整えるのが役割になりそうです。さらにジンガでの役職は不明ながら、ヤフーで買収(M&A)を統括していたTaylor Barada氏もジンガに加わったとのこと。同氏はヤフーで複数の買収案件を指揮したほか、以前にも投資銀行に在籍し投資やコンサルの経験があり、ジンガでもその経験が生かされることになりそうです。
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