
米国ユーザーからの「スイッチ2ゲームは『マリオカート ワールド』の80ドルが基準価格なのか」などの声を基にしたワシントン・ポストの取材に対し、Nintendo of America(米国任天堂)社長であるダグ・バウザー氏は「ゲームによって異なるので、基準価格は設定していません」と答えました。
「高すぎる」というユーザーの反発と適正価格を決めることの難しさ

日本では、ニンテンドースイッチ2と『マリオカート ワールド』のバンドルセットが49,073円(税抜)で販売されます。そして北米では、スイッチ2本体は450ドル(2025年4月8日現在約66,300円)、『マリオカート ワールド』は80ドル(2025年4月8日現在約11,800円)と、両者を合わせると日本円で8万円近くとなっています。
ちなみに、日本では税抜2万9,980円の初代ニンテンドースイッチは300ドル、3万4,527円の有機ELモデルが350ドル、1万9,980円のLiteが200ドルという価格設定です。
米国ユーザーはこの価格が「高すぎる!」と感じており、世界情勢による予約困難な状況と相まって不満の声が寄せられていることが、海外メディアGameSpotでも報じられています。これを受け、ワシントン・ポストが米国任天堂社長のダグ・バウザー氏に取材を行いました。
バウザー氏は、まずスイッチ2で発売予定の新作『ドンキーコング バナンザ』の北米価格について、今までのAAAタイトルとさほど変わりはない70ドル(2025年4月8日現在約10,300円)であることを説明しました。(初代スイッチのソフトは日本で税抜5,980円の『マリオカート8 DX』や6,980円の新作『ゼノブレイドクロス DE』が60ドル)
さらに「私たちは各ゲームにかけられた開発費・ゲーム内容などを充分に見ています。ゲーム価格を決める際に考慮すべき要素は他にもたくさんあります。よって、ゲームの価格は変動しますし、そこに明確な基準価格もありません」と語りました。
なお、「任天堂のゲームが高い」と言われたのは今回が初めてではありません。
2023年にも『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』に対して海外で「高い」とする指摘があり、その際にバウザー氏は「この価格帯が必ずしも全てのタイトルに設定されるわけではない」と、今回の「ゲームの価格は変動する」という主張と同様の旨を示しています。
また、「ファンの皆さんにはこのゲームが非常に充実した、深い没入感のある体験であることが分かると思う」という、ゲームの内容に強い自信を示す返答をしていました。
国内版『マリオカート ワールド』は6月5日にスイッチ2と同時発売で、価格はダウンロード版が8,980円(税込)、パッケージ版が9,980円(税込)となっています。
また、国内版『ドンキーコング バナンザ』は7月17日発売で、価格はダウンロード版が7,980円(税込)、パッケージ版が8,980円(税込)です。
※UPDATE(2025/04/08 15:06):海外価格が税抜価格であることにあわせて、スイッチ本体やゲームソフトの国内向け価格の表記も税抜き価格に変更しました。
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