IGDA日本ではオープランニングの大野功二さんと共同で、「ゲーム開発者推薦図書プロジェクト」を進めていくことになりました。これはゲーム開発の第一線で働く開発者が、互いに優れた開発者向け書籍を推薦しあい、リストにして公開するというものです。ゲーム開発系図書の新興の一助になればと考えております。今回はプロトタイプ版として、新社会人や学生に向けた推薦図書について、IGDA日本事務局と専門部会のメンバーを中心にアンケートを行い、リスト化しました。ほとんどすべての書籍にコメントをつけていただけましたが、見れば分かるように重複図書がほとんどないという、書籍の分散ぶりがわかります。あえて刈り込むくらいなら、とりあえず全部載せようという意図で公開しました。これから職場や学校で研鑽を積み重ねていく上での、参考の一つになれば幸いです。推薦図書はこちらから■リスト抜粋ゲームデザイン分野「幸せな未来は『ゲーム』が創る」「遠藤雅伸のゲームデザイン講義実況中継」「『おもしろい』のゲームデザイン ―楽しいゲームを作る理論」などプログラム分野「ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術」「ゲーム開発者のためのAI入門」「ゲームプログラマのためのC++」などなお今回のアンケートではリストを活用しやすいように、現在書店で新刊購入できる書籍を対象としました(Amazonでの新刊取り扱いを目安にしています)。ただし、一部で在庫切れ・絶版となっている書籍も含まれています。またウェブの情報も加えました。またアンケート母数は13名と少数です。このほかアーティスト向けの書籍が乏しいという結果になっています(これはIGDA日本でアーティスト向けの専門部会の活動が乏しいことが背景にあります)。このように、まず本リストは非常に実験性が高いものであることを、改めて強調させてください。そのうえで今後はこの結果をベースに、さらなる実施方法の改善を行い、定期的にアップデートを繰り返して、より多くの方々に参考になるリストを発表していく次第です。よろしくお願い申しあげます。付記・アンケート母数 14名・アンケート対象 IGDA日本事務局、専門部会および関係者ML上でアンケート(一人5冊まで)を行い、その内容を関係者で精査の上で公開*同様のリストにはCESA人材育成委員会が作成した推薦図書があります。あわせてご覧くださいませ。http://www.cesa.or.jp/uploads/2008/per/report_cp5.pdf