スマートフォン向けゲームで人気を誇るNimbleBitのIan Marsh氏が、ゲーム制作において成すべきことと回避すべきことを端的に伝えるセッションが開かれました。題して、"NimbleDo's & Don'ts"。■私の言うことを全部信じるなつかみはオッケーです。■自分が楽しめるゲームを創れ様々なしがらみが渦巻くゲーム業界において、非常に重い言葉です。■ゲームで遊べこの項目の背景には『Team Fortress 2』が採用されていました。■コミュニティに参加しろゲームは1人では創れない(場合が多い)ということ。似たような意見は散見されます。■持ちつ持たれつ上のものと繋がります。■たくさんの肩書きを持て反論もありそうですが、なるほど実績あっての肩書きです。■海賊行為は気にするなこれも同様の意見を述べる開発者はしばしば存在します。■ズルをするな画面には米国の"元"英雄ランス・アームストロング氏。会場爆笑。※ランスはロードレース選手。つい最近ドーピングをしていたことを認め、ロードレース界をまるごと巻き込んでの大論争へと発展した。■アイデアは記録しろこれも賛否が別れるところでしょう(「忘れるようなアイデアはそれまで」説もあります)。■適切なアートスタイルを選べ何でもかんでも豪華であればいいというものではありません。■適切なサイズのチームを見つけろ船頭多くして船山に登ると言います。■他人が難しい方法を選ぶのを認めろ効率だけを求めては革新は生まれません。■クリエイティビティとコラボレーションを活かせ。先程までの主張をまとめた形です。■重きを置き過ぎるな何事もほどほどにせよということ。■何かに1年以上かけるな目標を見失いがちです。■通信を求めるな背景には『SimCity』のスクリーンショット。会場から笑い。■頭字語に頓着するな売上の数値など、表層的な部分に一喜一憂するなということ。■収益源を多様化させろ経営の基本です。■ベータテストで手抜きするな示唆に富みます。■可能性を度外視してベータテストしろ最初から金のことを考えるなということ。■ファンのコミュニティを構築しろ意外に手間がかかるので敬遠されたりします。■ビビるな背景にはうっすらとZyngaのロゴ。会場から失笑。■パクりのことを気にするな背景に右肩下がりのグラフと再度Zyngaロゴのコンビネーションで笑いを取りに来ました。■ユーザーに宣伝させろ草の根活動の勢いは計り知れません。最近頻繁に指摘されることです。■成功のために計画しろ最初から負け戦をしてはいけません。■最初の成功で立ち止まるなかといって歩みを止めてもいけません。■スーツ組のために時間を割くなゲーム製作に直接関わりのない部分にリソースを費やすなということ。■一日中座って過ごすな外に出て何かしろということ。背景はスカイダイビングの写真。■やりたくないことはなにもやるな創造的な人間にこそ許される発言です。■些細なことでも忘れるなそのためにアイデアを記録するということでしょう。以上、非常に簡潔でありながらインパクトのあるプレゼンテーションでした。一部あまり一般化できない内容もありましたが、こうしたスリムな思想を持ち合わせることは何事においても肝要でしょう。