Unity Technologiesは、ゲーム開発エンジンUnityにおいてAdobeのFlash Player向け開発ツールへの機能追加を停止することを決定したとプレスリリースにて発表しました。これにあわせ、4月24日づけで“Adobe Flash Playerアドオン”および“Adobe Flash Player Proアドオン”2種の販売も停止。UnityとFlashの契約は2012年の5月に発表されましたが、1年を待たずして別離の道を進む結果となっています。すでにFlash向けの開発を進めているデベロッパーのため、Unity4.xの間はAdobe Flash Player向けのプロジェクト出力はサポートされるものの、今後はFlashプラットフォームへの新機能を追加することは無いことが明言されており、Flashを対象とした新規開発は中止した方が良いとリリースでは強調されています。また同社のCEOであるDavid Helgason氏がFlashの黄昏と題したポストにて今回の件に触れ、ここ最近のAdobe Flash Playerの開発方針とレベニューシェアモデル(利益分配モデル)の導入と中止に対する不安、また同社のUnityウェブプレイヤーがFlashの分野を奪いつつあることについて語っています。1 私たちは、将来の Flash の開発に関して、今後 Adobe が注力をしないだろうとみております。そのことの証として、最新の Flash プレイヤーバージョンが安定さに欠けているにも関わらず、次の Flash プレイヤーの開発をつい先日キャンセルしたこと、そしてその開発力をその他のプロジェクトに向けつつあることが上げられます。2 レベニューシェアモデルを導入しては中止をすることで、 Adobe は、Flash が信頼性のある絶え間なく改善をし続けるプラットフォームであるという、私たち自身を含む多くのデベロッパー達が寄せていた信頼を失いました。3 多くの開発者が Flash を離れ、Flash へのパブリッシングが牽引力を失いつつあるのと対照的に、私たち自身の Unity ウェブプレイヤーは、この直近の数ヶ月において空前の成長を見せています。近年は『Atum』や『Surgeon Simulator 2013(無料版)』など、ブラウザ上でプレイ出来るUnity製のゲームがインディーズを中心に確かに増加しており、この決定が将来的にどのような結果をもたらすのか行く末に注目したいところです。
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