Fun & Cool Venturesはモバイルアプリ開発・モバイル向け広告エンジン展開・アプリの現地パブリッシュを三本柱に、アジア全域で活動するマレーシア企業です。過去1年間で36本のアプリを自社開発しており、シリーズの累計ダウンロード数は500万本に及びます。アプリも約10カ国語(韓国・中国・日本・英語+東南アジア6言語)がデフォルトというマルチリンガル仕様というから驚き。アジア全域におけるモバイルアプリの窓口となることをめざしています。
Fun & Cool VenturesのGanesan Velayathan氏はマレーシアのゲーム市場を3〜400億円と、日本の約1/10だと紹介。アウトソーシングではなく、自社でゲーム開発を行っている企業の雇用人数は700〜1000人程度だと示しました。国民の多くが英語を話せることも特徴だと言います。一方で貧富の差が激しく、富裕層に華僑が多いことから、中国・台湾系企業の宣伝が多いとのこと。実際にアプリランキングでは中国語版が上位に来る傾向にあるそうです。これらを通して多民族国家マレーシアの現状が示されました。
中国・日本と並んで巨大な市場規模を誇る韓国ゲーム産業。NHN Entertainmentのチョン・ウジン氏は2012年度の韓国ゲーム産業が1兆112億円に達し、その約8割がオンラインゲームだとしました。一方でモバイルゲーム市場も着実に成長を続けており、スマートフォンの普及率がアジアで一番高いことなどから、将来的に有望な市場だと紹介。特に最近ではカカオトーク向けのゲームが人気で、2012年下半期でトップアプリとなった『I love coffee』が700万ダウンロードだったのに対して、2013年上半期では『Wind Runner』が2700万ダウンロードと一気に跳ね上がりました。この高い成長率に多くのPCオンラインゲームメーカーが参入しているとのことです。