当時、すでにゲーム開発者のクロス・クロフォード氏によって1988年にPCゲーム開発者向けのカンファレンス「Computer Game Developers Conference (CGDC, 1988~)」がスタートしていました。またデイブ・ウォーカー氏を中心にゲーム開発者の団体「Computer Entertainment Developers Association (CEDA, 1992~)」がLAで発足していました。アダムス氏はCGDCに所属しつつ、分科会的な「Computer Game Developers Association (CGDA) Department」を発足。これにCEDAが加わって独立し、1995年にIGDAの前身となるCGDAが発足します。
その後アダムス氏が1997年にCGDAを離れ、新たに「Independent Game Developers Network (IGDN)」を発足する動きがありましたが、すぐに再統合。1998年より現在のIGDAとなりました。そのためIGDAは1995年のCGDA発足から数えて、今年が20周年という位置づけをとっているのです。
■なぜIGDAのような団体が今後も必要なのか
アダムス氏は当初「ゲーム開発者の団体なんて勘弁してくれ」「ゲームに対する社会的批判なんて関係ない」「自分は儲かっているから必要ない」「なんでライバル会社を助けなきゃいけないんだ」「開発者団体、共産主義者か?」「AAAゲーム vs F2Pゲーム」「残業続きでそれどころじゃない」「なんで会費を払う必要があるの? いつ返してくれるの?」といった批判があったし、今でも少なくないといいます。しかし粛々と活動を続けながら、こうした批判を一つずつ解決してきました。