主要事前予約サービス5媒体での予約受付数は、Androidが14タイトル、iOSで17タイトル。GWに間に合わせたいという意図のリリースラッシュが一段落した印象ではある。先週の傾向として「サービス・予約手法共に引き続き多様化の傾向」を挙げていたが、その流れは更に加速している印象だ。
■事前予約施策の定番化は施策多様化の流れへと繋がる?
先週に引き続き、事前予約手法の多様化が目立ってきている。
4月の新着ランキング入り後に、この5月に売上げランキングTOP100入りとなったタイトルは9本あったがそのうちの9割が事前予約を実施していた。
リリース前の定番施策として定着していくと市場に感じさせるには充分な数字だと思えるが、誰もが行う様になれば差別化の為に施策が多様化していくのは市場の常だ。
一斉を風靡した『フルボッコヒーローズ』の『フライングガチャ』に関しても、同様の施策をなぞった他のタイトルにおいては期待した程の予約数を集められなかったとも聞く。
直近ではゲーム内容の一部をミニゲームとして切り出した体験型の施策、それの上位互換としてオンラインゲーム由来のβテスト手法の活用、またいわゆる「フライングガチャ」についても期間内の追加施策でユーザに対して目新しさを演出する事が既に定番化した印象だ。
本記事においても、各社の傾向を体形的に纏めつつ目新しい施策は逃さずキャッチしていきたいと考えている。
■2014年5月度まとめ:Google Play事前予約市場の全貌を大解剖
先月同様、月初企画として、2014年4-5月度のGoogle Playゲームランキングデータを基に最新の事前予約市場の状況を洗い出してみた。
・4/1〜30の間に一度でも新着ランキング100位以内に入ったタイトル:239本(その内12%の28本が事前予約を実施)
・5/1〜31の間に一度でも売上ランキング100位以内に入ったタイトル:141本
⇒4月に新着かつ5月に売上100位以内に入ったアプリ:9本(6%)
⇒3月に新着かつ4月に売上100位以内に入ったアプリの内、事前予約を実施していたアプリ:8本(90%)
リリース1か月以内に売上TOP100にランクインした優秀なゲームアプリの内、なんと90%がリリース前に事前予約を実施している。
実施しなかった残り1タイトルも人気スポーツIPの新作だったと考えると、事前予約の最大化は早期の売上げランキング100位を目指す上においては最重要の施策と言って良いと思える。


■著者紹介
小林崇
『ゲームギフト』を提供する、スマホゲーム集客ソリューションプロバイダーである株式会社AppBroadCastのゲームギフト事業部にてゲーム会社向けの渉外を担当。
過去にはプラットフォーム系SAPでゲームディレクターとしてゲーム運用に携わる。
モバイル、PC、IPタイトル、運用期間も立ち上げ期から長期までと様々なコンテンツで尽力。2014年2月より現職にてゲーム集客戦略の支援を手掛ける。
AppBroadCastコーポレートWEB:http://appbroadcast.jp
Facebookアカウント:https://www.facebook.com/takashi.kobayashi.39142
事前予約媒体ハヤトクへの問い合わせはこちらまで:kobayashi@appbroadcast.jp