E3 2014でも3年連続でブースをかまえ、『レファルシアの幻影(Iluusion of L’Phalcia)』『ヴァルキュリアソウル(VALKYRIASOUL)』『グレイス オブ リトアール(Grace of Letoile)』『シャイニングマーズ(SHINING MARS)』の4本をスマホで展示。昨年と異なり、それぞれに液晶モニターで映像も流すという力の入れようでした。東広島スタジオ所長の黒川雅臣氏によると「3年連続で出展して、しだいに『JRPGのケムコ』という認知度も高まってきた」と言います。
また同社ではコンソール向けに、PSPで『エンドオブアスピレイション』(開発:ワールドワイドソフトウェア)を配信中です。本作の海外版『End of Serenity』はナツメから販売が予定されており、同社のブースでデモ展示されていました。同じくWii Uの配信ゲーム『アルファディアジェネシス』(開発:エグゼクリエイト)の海外版『Alphadia Genesis』もナツメから配信予定。いずれもフィーチャーフォンからスマホ、そして家庭用と展開してきたもので、長く愛されるソフトになっています。
実際にナツメのブースで見たところ、同社の代表作『HARVESTMOON』と並んで、『End of Serenity』を試遊するユーザーが思いのほか多いことに驚かされました。大手ゲーム会社でも興味がなければ素通りされるタイトルが多い中で、JRPGでニッチを狙うケムコの戦略は順調な成功を収めているようです。
《小野憲史》