昨年11月にはXbox One向けの『Ryse: Son of Rome』をリリース、今年3月のGDCでは旗艦となるCryEngineのサブスクリプションモデルを発表するなど、ここ最近も大きな動きを見せているCrytek。現在同社が財政難に陥っており、倒産に直面しているとのニュースをドイツのゲーミングメディアGameStarが独自の情報筋より報じています。
GameStarはIDG Entertainment Mediaがドイツやハンガリーなど欧州を中心に展開しているPCゲーム向けのゲーミング雑誌で、2008年には平均で月25万冊を販売。2013年には新作『SimCity』の開発を先んじて発表したことでも注目を浴びたメディア。今回の情報はこのGameStarのWebサイトにて伝えられたもので、6人の情報提供者らがCrytekは財政難に陥っており、倒産する可能性もあるかもしれないと指摘しています。
WebサイトDSOGamingなどでは今回の記事をさらに詳細に伝えており、今年3月に発表されたCryEngineのサブスクリプションモデルの反応がGDCでは悪く、予想以上に売り上げが伸びなかった点。また『Ryse: Son of Rome』がスタジオに壊滅的打撃を与え、セールスが目標には到達しなかった点。同社のF2Pタイトル『Warface』がロシアの市場以外で成長を見せず、ほかのF2Pタイトルの試みも順調に進んでいない点。WebベースゲーミングサービスG-Faceが不調である点をGameStarは財政難の理由として報じています。
現在は2014年に発売予定の『Hunt: Horrors of the Gilded Age』や2015年にリリースされる『Homefront: The Revolution』を開発中のCrytek。同社のCryEngineは大手からインディーまで多数のデベロッパーが採用しています。
《GameBusiness.jp》