ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、平成26年12月期 第3四半期決算を発表しました。事業環境について、国内のスマートフォンの普及と、中国市場をはじめ東南アジア市場の今後の成長期待から、スマートフォンゲーム市場が今後も世界規模での拡大を期待できるとしています。同社グループは、「新規価値の創造」と「既存価値の最大化」の経営方針に基づき、家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、スマートフォンなどに向けて新しいゲームタイトルの創出及び既存ゲームの価値向上に努めてきました。スマートフォン向けゲームでは、主力タイトルである『パズル&ドラゴンズ』が引き続きGoogle Play、AppStoreでの売上ランキング1位を継続。7月29日に同ゲームに新たなゲーム要素『パズドラW』を実装したことによって、新たな顧客層の取り込みを狙いましたが、国内市場において同ゲームのダウンロード数はスマートフォン契約数(6,248万件、MM総研調べ)の約半数にあたる3,100万ダウンロードまで拡大しているため、さらなる新規顧客獲得には苦戦しつつあるものの、同社が最重要視するマンスリーアクティブユーザー(MAU、月に1回以上ログインしている利用者数)は安定して推移しています。既存ユーザーにもさらに長く楽しんでもらうため、9月17日にはバージョンアップも実施されました。9月8日からは新作ゲーム『三国テンカトリガー』のサービスをAndroidから順次開始。「新規価値の創造」に取り組み、複数タイトルが収益の柱となるよう、強化を図りたいとしています。■連結経営成績(累計) ()は前年同四半期増減率売上高:1328億2800万円(14.3%)営業利益:734億4100万円(7.2%)経常利益:725億400万円(5.6%)四半期純利益:497億1500万円(16.7%)■セグメント情報・PCオンライン事業売上高:47億2200万円セグメント利益:△2億6200万円・モバイルコンシューマ事業売上高:1116億8200万円セグメント利益:697億4500万円・調整額(※1)セグメント利益:△9億6700万円・四半期連結損益計算書計上額(※2)売上高:1162億6100万円セグメント利益:685億1500万円※1 セグメント利益の調整額△967百万円は全社費用であり、報告セグメントに帰属しない同社の管理部門に係る費用です。※2 セグメント利益は四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っています。平成26年12月期 第2四半期決算と同様に「PCオンライン事業」が赤字となっていますが、「モバイルコンシューマ事業」で大きく挽回。累計では黒字となっており、引き続き同社の事業がモバイルコンシューマを中心とした体制となっていることがうかがえます。国内のスマートフォンの約半数にあたる3100万ダウンロードに到達した『パズル&ドラゴンズ』のこれ以上普及が苦しい状況となっている中、いかに同ゲームのマンスリーアクティブユーザーを維持するか、また『パズドラ』以外の収益の柱を創出できるかが、今後の同社の課題であると言えそうです。
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