米国メリーランド州にある医大の研究チームが、Xbox 360の周辺機器であるキネクトを用いることでレントゲン技術を向上させたと海外メディアが報じています。この技術はWashington University School of MedicineのSteven Don准教授らが開発したもので、レントゲン撮影では免れない放射線の影響を軽減するというもの。レントゲンを撮影する際に放射線を使用しますが、一般的なスチール製測定器では人体を測定するのに時間がかかり、その分長く放射線に晒されていました。独自開発したキネクトを用いたシステムではこれまでよりも早く人体を計測できるため、放射線を浴びる時間を少なくできるのだそうです。レントゲン撮影における放射線は微量でも子供の発育に影響を及ぼすこともあり、キネクトを使ったこの技術は小児科での活用が期待されています。もちろん、すべてのレントゲンを受ける患者にも放射線に晒される時間を短くさせるという恩恵がありそうです。現在、研究チームは、Xbox One用キネクトを活用したさらに精度の高いシステムの開発に取り組んでいるとしており、高額な最先端機器に投資する必要がないゲームの周辺機器に意外な注目が集まりそうです。
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