米IBMとソフトバンクロボティクスホールディングス(SBRH)は米国時間6日、人型ロボット「Pepper」向けに「IBM Watson」を新たに開発する計画を発表した。 「Watson」はIBMが開発している人工知能(コグニティブ・コンピューティング・システム)。質疑応答といった人間とのやりとりを繰り返し、自分で仮説を立て、知識を自己学習するのが特徴だ。これにより、専門家をサポートし、意志決定を支援するといったことも可能としている。IBM内には、医師、研究者、保険会社、保健組織の能力の向上を図る「IBM Watson Health」、90億以上のネットに接続された機器に組み込まれたデータを理解するための「IBM Watson IoT」などのビジネスユニットがある。 今回、「Pepper」に「Watson」が搭載されることで、ソーシャルメディア、ビデオ、画像およびテキストといったデータの深い意味を、Pepperが把握できるようになるという。IBM Watsonのソフトウェア開発キット(SDK)も提供され、さまざまなカスタマイズも可能。教師アシスタントから看護補助まで、いままで以上にPepperの活用領域が広がることとなる。 IBM Watsonのマイク・ローディン上級副社長は、「PepperについてSBRHと提携することで、より多くの人がIBM Watsonを体験し利用することが可能になります。コグニティブの機能を搭載したロボットとの実際のやり取りを経験したとき、人々が密接に携わりながら、新しくエキサイティングな価値をこの技術から見出すことを目の当たりにするでしょう」とのコメントを寄せている。
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