ブランド全体のビジネス戦略については、サムスン電子の北米法人プレジデント兼COO Tim Baxter氏が登壇して説明を行った。Baxter氏は「2015年は商品カテゴリーの垣根を越えて、クラウドやネットワークによるサービスをシームレスにつなげることに注力してきた。成長を支えてきた3本の柱はホームアプライアンスにモバイルとテレビ。2016年もそれぞれのカテゴリーを強化していく」と力強く語った。
また、スマート冷蔵庫としての基本機能も欠かさない。トビラの内側にカメラを内蔵し、スマホのアプリから呼び出して冷蔵庫の中身が外出先からもチェックできる。さらに、MasterCardと共同開発のアプリサービス「グローサリー by MasterCard」により、アプリをインストールしたモバイル端末や、冷蔵庫から冷蔵庫に足りない食材を注文。MasterCardをはじめとしたクレジットカードで決済購入ができる。「Family Hub」は北米で今春に発売が予定されている。
ほかにもWindows 10搭載の2in1タブレット「Galaxy Tab Pro S」を発表。軽量設計とスリムデザインを特徴とし、フルサイズキーボードとタッチパッドによるインターフェースも採用する。ディスプレイは12インチのフルHD有機EL。intel Core Mシリーズのプロセッサーを搭載し、快適な操作レスポンスを実現する。
Tim Baxter氏は、北米サムスンが今後注力する3つの戦略を壇上で語った。一つは「IoT」のエコシステムを強化することだ。2014年にスマートホーム向けのプラットフォームを開発する米SmartThings社を買収したサムスンは、その後も両社のシナジーを活かしたホームセキュリティやエネルギーマネージメント系の商品を開発。今回のCESではホームセキュリティ系の新製品となるUSBアダプターの「Home Monitoring Kit」を開発し、2016年に発売するサムスンの薄型テレビの高級シリーズであるSUHDテレビに無料で同梱することを発表した。