4月7日、ツインエンジン、カルチャー、エクスジールの3社は、アニメの戦略的プロモーションを提供する専門会社リレイションの設立を発表した。2016年春の新作テレビアニメ『甲鉄城のカバネリ』をはじめとするノイタミナ作品や、年内放送予定の『モンスターハンター ストーリーズ(仮)』などの宣伝を担当する。ツインエンジンはフジテレビの深夜アニメ枠ノイタミナのプロデューサーを務めた山本幸治が率いるアニメの企画プロダクション。カルチャーはアニメと企業タイアップ企画を多く手がけてきた。エクスジールはアニメ宣伝を手がける。リレイションはアニメの企画制作段階からマーケティング戦略に参加し、効果的な広告を企業へ提案するという。第1弾として2016年春の新作テレビアニメ『甲鉄城のカバネリ』の宣伝を担当する。すでに東急渋谷駅では本作をはじめ、2016年放送予定のノイタミナラインナップが地下をジャックする企画を展開している。『甲鉄城のカバネリ』のマスクを設置するユニークな広告もあり、街行く人の注目を集めている。近年はテレビアニメの劇場先行上映や、ネットでの配信などアニメを視聴者に届ける方法が多様化している。リレイションはテレビ放送という利点を生かしながら、視聴者に向けてより深い宣伝コミュニケーションを企画する。今後の担当作品はノイタミナの新作ラインナップや、『モンスターハンター ストーリーズ(仮)』などを予定している。とくに「モンスターハンター」は、フジテレビが10年ぶりに新設するデイタイムアニメ枠での放送が決定している。マルチメディア時代にどのような戦略を送り出すのか。今後の展開を待ちたい。[高橋克則]
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