VR熱は圧倒的に米国の方が高く、動いているお金も多いということで、スタジオとビジネスの機能を分割した日米2社体制で、資金調達や契約事などを米国の事業会社として行っているそうです。また、10月に発売予定だという『Rez Infinate』も市場としては欧米をメインに考えているとのこと(元々水口氏のゲームは海外での人気が高いという側面も)。
『Rez Infinate』は2001年の『Rez』をVRに拡張したゲームで、セガからライセンスアウトを受け開発を進めているそう。元々「頭の中ではVRのイメージだった」ということで、VRに取り組む際には是非挑戦したいテーマだったとのこと。本作の開発に当たっては「シナスタジアスーツ」と呼ばれる26個の振動素子を纏ったスーツを開発。音楽、映像、自らの動き、そして反応としての振動という様々な感覚に訴えかけるゲームになっているとのこと。
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VR版で新規に作られたステージも1つ用意されているとのこと
水口氏は「元々アーケードからスタートし、新しい体験を作りたいという気持ちが強く、90年台からVRの実験は行っていました。しかし技術的に追いつかない部分も多く、いつかは・・・と思っていましたが想像より早く実現しました」と振り返ります。いまは新しい体験をデザインし、スクラッチから新しいものを作るという非常にイノベーティブな作業で、楽しんでいると語っていました。
VRの面白さについては「映像が誕生してからずっと四角い画面に縛られてきて、どんなゲーム機や端末も同様でした。その前提から解き放たれるというのは革命的なこと」とコメント。VRデバイスは今後も進化し、片目4Kや無線化は早い段階で実現され、そうなれば「もう後戻りは無い」と断言していました。すぐに超高性能のVRデバイスが登場すると予測する水口氏は、『Rez Infinite』の開発においても現状のハードの制約は余り意識せず、最高品質のVRを作ることを心がけているとのこと。
暫くゲーム作りから離れていた印象もある水口氏ですが、「(VRで)一年くらい色々やって経験して、作りたいものがいっぱい出てきちゃいました。いま、色々なジャンルの6つくらいの企画があって、どうやって実現させていくか考えています。新しい体験や感覚、皆が"うわ!すげえ!"と思うような体験を作っていきたいと思います」とVRへの全力投球を宣言していました。