
今回出展した「YEBIS3」と「Mizuchi」は、EIZOの試作HDRリファレンスモニターに接続された状態で展示されていました。ミドルウェアとしては既にHDRに対応済みでありますが、従来のディスプレイより10倍の高輝度で表示されるHDR対応モニターで出力されているのを見ると、細かいディテールが潰れずに読み取れます。
デジタル一眼レフカメラで撮影したような焦点が合う範囲が浅いF値の小さくしたボケや、アナモルフィックレンズ演出が光ります。また「Mizuchi」に関しても、従来のSDRディスプレイでは光の露出オーバーで潰れてしまっていた窓の外にある建物やスペキュラ表現が映し出されることから、リッチなビジュアルを高めています。


なお「Enlighten」は、英Geomericsからソフトウェアライセンスなどの権利を全て取得したミドルウェアで、様々なコンソール機に対応しています。またSilicon Studioのミドルウェア開発部リーダーの川瀬正樹氏は、「YEBIS3は、画像などレンダリングされたものに関して、簡単に見た目をゴージャスにすることや、レンズを通してみたようなリアルな表現に変えられる性質を持っている、開発から10年近くにもなるミドルウェア」と話していました。
