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ドワンゴは4月16日、VR向け3Dアバターファイル形式「VRM」の提供を開始しました。「VRM」はプラットフォーム共通のファイル形式で、対応している全てのアプリケーション上で同じ3Dモデル・アバターを利用することができます。
今まではVR空間上で人型のアバターを使用しようとした場合、クリエイターが使用するモデリングツールが違う等の理由で、アプリケーションやゲームでの相互利用が難しい状況にありました。同フォーマットは、プラットフォームに依存しない3Dアバターファイルフォーマットを提案しており、クリエイターの負担軽減にも繋がることが予想されます。
「VRM」フォーマットの大きな特徴は、人型のキャラクター・アバターが取り扱いやすい点です。Unity上でVRMファイルを読み書きできるように設計されていますが、フォーマットそのものは環境に依存しておらず、他エンジン上でもアバターが利用可能となっています。
従来のファイルとは異なり、同フォーマットにはデフォルトで改変、暴力的な振る舞い、性的振る舞い、宣伝利用などの可不可を規定できるよう設計されています。ドワンゴはこの仕様について「アバター(3Dモデル)を他のユーザーへ送信したり、共有などして利用したりする際に許諾に関する混乱を防ぐため」としています。
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今回の開発・研究に賛同しているのは、インフィニットループ、エクシヴィ、オーナカ、Gugenka from CS-REPORTERS、クラスター、Psychic VR Lab、ViRD、ハラシスなどです。