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ベセスダ・ソフトワークスのディレクターTodd Howard氏は、海外IGNのインタビューコーナー「IGN UNFILTERED」にて、『Fallout 76』についての質問に答えました。
『Fallout』シリーズの最新作にして、初のオンラインマルチプレイヤーなど、意欲的な要素を取り入れた『Fallout 76』。大きな期待を受けて発売された本作ですが、バグなどにより、発売当初の海外レビューは芳しくなく、Game*Sparkレビュー(2018年12月30日時点)でも「『Fallout』の精神が形骸化している」などとする評価から3点満点中、1点が与えられていました。
今回のHoward氏へのインタビューでは、そんな厳しいスタートとなってしまった『Fallout 76』をメインにした話題が展開しています。以下は、海外IGNによるインタビューの抄訳を箇条書きしたものです。
――『Fallout 76』はあまり好意的に受け入れられませんでしたが、それは予想していましたか。
何か新しいことをしようとするとき、様々な困難に直面します。しかし、『こんなゲームは求めていない』と言われたとしても、我々は新たなことに挑戦する我々であり続けたいのです。今まで我々が作ってきたものとは異なるタイプのゲームだったので、少なからず批判が出ることは分かっていました。大半の批判はもっともなものです。
――ローンチ時の悪評を払拭して、プレイヤーに戻ってきてもらうための戦略はありますか。
ゲームをより良いものにしていく以外の方法はないと思っています。『Fallout 76』の周りには強力なコミュニティがありますが、そこでの話題や批判は全て目を通しています。
――『Fallout 76』のレビュー文は読んでいますか?
はい、全部読んでいます。レビュー文を読むのも仕事の一つだと考えています。たとえ意地悪なコメントであっても、その根底には善意が隠されているのだと思います。つまり、彼らもこのゲームを好きでいてくれているということなのです。
――『Fallout 76』から得たものはありますか。
販売前に、もっと長期にわたるテスト期間を設けるべきでした。実際に数か月間運営して初めて分かることもありますから。
――『Fallout 76』は、会社や『Fallout』シリーズの評判を傷つけたと思いますか。
いくらかはあったと思います、影響がゼロだったとは言えません。ただ、もしも(去ってしまった)プレイヤーが『Fallout 76』の現状を見たら、きっと驚くと思いますね。
昨年11月のローンチ以来、数々のアップデートを重ねてきた『Fallout 76』。これからどのように改善・進化していくのか、要注目です。
なお、Game*Sparkでは『Fallout 76』発売の半年後(2019年5月)に配信された大型アップデート群「ワイルドアパラチア」の最新プレイレポートも掲載しています。