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e-Sportsに携わる「人」にフォーカスを当てて、これからのe-Sportsシーンを担うキーパーソンをインタビュー形式で紹介していく【e-Sportsの裏側】。
第27回目となる今回は、よしもとゲーミングの育成枠として加入した『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下:『スマブラ』)の女性プレイヤーぴよねね選手にインタビューを実施。よしもとゲーミングへ所属した経緯やプロを目指す理由を語っていただきました。
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――ぴよねね選手の自己紹介をお願いします。
ぴよねね普段は大学院生として研究をしつつ、『スマブラ』の練習をしながらプロプレイヤーを目指しています。『スマブラ』ではロボットを愛用しています。
――大学院ではどのようなことを研究しているのでしょうか?。
ぴよねね癌の研究をしています。自分自身がお笑い芸人になりたいと思うほど、もともとお笑いがとても好きでした。お笑いをいろいろ勉強しているなかで「笑いで癌を治すことできる」という書籍と出会い、そのメカニズムを解明したいと思い、大学院で研究をしています。
――お笑いが好き、ということもリンクしてよしもとゲーミングに加入する形になったのでしょうか。
よしもとゲーミングYouTubeでよしもとゲーミングが運営している「スマブラハウス」というチャンネルがあるのですが、「中級者向けのプレイヤーも欲しいよね」という話になり、ぴよねねさんに出演をして頂きました。その中で、中長期的にお互いタッグを組んで進めていくほうがいろいろとメリットがありそうだよね、というところで今回の育成枠での契約に至りました。中級者を代表して、プロゲーマーを目指して頂くという形になっています。
――『スマブラ』をメインでプレイしていると思うのですが、もともとゲーム好きだったのでしょうか。
ぴよねねお父さんがゲーマーで、小さい頃からゲームに触れていました。冗談抜きで0歳からゲーム機は触っていたと思います。2歳、3歳の時にひらがなを覚えていくと思うのですが、お父さんが『ドラゴンクエスト』をプレイしていて「ふっかつのじゅもん」をメモさせられていましたね。
私は『スーパーマリオパーティ』のような家族でワイワイプレイできるゲームが好きだったのですが、父はRPGがとても好きで。父はビデオゲーム以外に「遊☆戯☆王」もとても好きだったみたいで、カードパックの開封作業などもよく手伝っていた記憶があります。カードゲームのオフ大会なども小さい頃からよく参加していました。
――素敵なお父さんですね。ぴよねねさんがプレイヤーとして本格的にゲームをやり始めたのはどういったタイトルなのでしょう。
ぴよねね対戦ゲームは特に好きというわけではなくて、『ドラゴンクエスト』シリーズや『ぼくのなつやすみ』などを好んでプレイしていました。中学生、高校生の頃は、部活動でバスケットボース部に入部していたのですが、部活動も真面目に取り組んでいましたし、お笑いを見に行くのが本当に好きだったので平日はそちらに時間を使っていて、土日にガッツリゲームをやり込む、というスタイルでした。女子校に通っていたのですが、周りで同じくらいゲームをやり込んでいる子があまりいなかったのをとても覚えています。
――『スマブラ』をやり始めたのはいつ頃からでしょうか。
ぴよねね半年前からなので、割と最近です。友人と一緒にプレイしてはいたものの、自分自身では購入するには至っていなかったのですが、就職活動が始まると同時に購入しました。就職活動の息抜きのために買ったのですが、とてものめり込んでしまい、プロを目指したいなと考えるようになりました。
――プロゲーマーを目指そうと思ったきっかけは。
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ぴよねね負けず嫌いの性格なので、どうせやるなら一番を取りたいという気持ちが強く、プロを目指そうと思いました。
――女性プロゲーマーで意識している方はいますか。
ぴよねね格闘ゲームでははつめ選手やたぬかな選手などが活躍されていますが、『スマブラ』ではプロの女性プレイヤーが実はいないのです。『スマブラ』のトッププレイヤーの方のYou TubeやTwitchはよく見ます。
――どういうプロゲーマーになりたいですか。
ぴよねね他の女性から憧れられるようなプレイヤーになりたいです。そのためには、プレイが上手いことは大前提ですし、みんなの相談役、頼れるお姉ちゃんのような存在になれたらいいなと思います。
――配信を視聴しているユーザーはどういった方が多いのでしょうか。
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ぴよねねいまは男性ユーザーがまだまだが多いですが、女性ユーザーも少しづつ増やしていきたいです。現状では「私を倒しにきてくれ!」というスタンスで配信をしているので、『スマブラ』の腕に自身があるプレイヤーが見てくれている状況です。
――ユーザーと対戦をして、結果の方はどうでしょう。
ぴよねね初期の頃は全然勝てませんでしたが、今は勝ち越しています!対戦をしてくれるユーザーは同じメンバーの方が多いので、ぜひ読者の方とも対戦してみたいです。
――苦手なキャラクターはいますか。
ぴよねねパルテナです。キャラ相性の問題もあるのですが、最近はロボット以外のキャラクターも使いこなせないとしんどいかな、と感じています。ただ、ロボットもまだ育てきれていないので……悩ましいです。新しく使うとしたらジョーカーかな、と最近は思っています。
――『スマブラ』以外のタイトルに触れることはあるのでしょうか。
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ぴよねね基本は『スマブラ』に全力投球しています。ただ、この前『シャドウバース』のRAGEの大会に当選して、参加してきました。カードゲームもやっぱり面白いです。
――女性視点から見た時に、今の日本のe-Sportsシーンをどう見ていますか。
ぴよねね海外と比べた時も女性プロゲーマーとして活躍するのは、日本のほうが可能性は大きいなと感じています。
「これができるからプロ」みたいな規定もあまり無いと思うのですが「女性だから弱いんじゃない」という偏見などを無くせるくらい、水準を上げていきたいです。
――よしもとゲーミングに所属してからの環境に変化は?
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ぴよねねプロのプレイヤーに戦い方やノウハウを直接質問したり、レクチャーしたりしてもらえるのは非常にありがたいです。「スマブラハウス」でもゲストを呼んで、ゲストが使用するキャラクターを分析するのですが、そうすることでそのキャラクターに対しての理解も高まりますし、プロと対戦もさせてもらえるので貴重な経験になっています。
――今後の目標や目指すビジョンがあれば、教えて下さい。
ぴよねね「ウメブラ」という大会があるのですが、その大会の予選を突破したことが無いので、近い将来の一番の目標は予選突破です。
――プロを目指していくと思うのですが、注目してほしいポイントはありますか。
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ぴよねね他のプレイヤーや配信者がまだやったことないような取り組みや施策にチャレンジしたいと思っていますので、ぜひ注目してほしいです。対戦相手も募集をしているので、ぜひ私を倒しにきてほしいです!
――よしもとゲーミングに期待することはありますか?
ぴよねね今でもお笑いがとても好きなので、お笑い芸人さんとコラボレーションしたいです。365日中150日くらいヨシモト∞ホールに通っていたこともあるので、実現できるよう私自身も頑張っていきたいです。
――今後の意気込みを教えてください。
ぴよねね「弱いでしょ……」と思われていたら悲しいので、ぜひ対戦をしてください。毎日のようにYouTubeで配信を行っていますので、ぜひ遊びにきてほしいです。強いユーザー、上手いユーザーと対戦することで技術が磨けると考えていますのでいろいろな人と対戦をしたいです。まずは「ウメブラ」の予選を突破できるように頑張ります!
――ありがとうございました
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育成選手としてよしもとゲーミングに参加することになったぴよねね選手。女性ゲーマーとしてはもちろん、まだ歴の浅いプレイヤーがここからどのようにプロに近づくことができるのか。注目です。