CRI・ミドルウェアは、音声解析リップシンクミドルウェア「CRI ADX LipSync」の提供を11月29日より開始、その詳細な提供形態を公開しました。
「CRI ADX LipSync」は、ディープラーニングによる音声解析技術を用い、キャラクターの音声データから自然な口の動き（口パターン）を自動生成、様々なモデルデータに組み込み易い形式として出力できるミドルウェアとのことです。
◆CRI ADX LipSync
■音声データの入力から自然な口の動きを自動で生成
『ADX LipSync』は入力された音声データの波形を解析し自動で適切な口の動きを生成します。また、口の形だけでなくマ行・バ行・パ行などの両唇音を発音する際はいったん唇を閉じるなどの口の開閉まで、実際の発音に即した口パターンを再現することができます。生成した口パターンは様々なモデルデータに組み込みやすい形式で出力され、2D/3Dモデルの両方に活用することができます。■多言語対応
『ADX LipSync』は日本語のみならず、あらゆる言語で口パターンを生成することができます。日本語、英語、中国語などの複数言語でワールドワイド展開するタイトルの開発を大幅に効率化します。
●製品ページ
https://game.criware.jp/products/adx-lipsync
●お問い合わせ
http://www.cri-mw.co.jp/contact/game.html
◆用途に応じた2種のソフトウェア開発キットを提供
『ADX LipSync』では、入力した音声から即時に口パターンを出力する「リアルタイム解析」と、外部のCGツールなどと連携して細かな作りこみが可能な「事前解析」の2つの方法で口パターンの制作が可能です。この2種の機能別に、ソフトウェア開発キット（SDK）を提供いたします。
リアルタイム解析では、サウンドミドルウェア『CRI ADX 2』と連携し、音声の入力と同時にリアルタイムで口パターンを生成します。
事前解析では、専用のツールを使用して口パターンを生成します。口パターンデータはテキスト形式で出力されるため、『Maya』などのモデリングソフトと連携してさらに細かく調整することができます。事前解析は法人企業を対象に2週間の無償試用が可能です。
◆開発期間に応じた月額ライセンスで提供、CRIWAREユーザーは無償で利用可能
『ADX LipSync』は、機能やCRIのミドルウェア製品群「CRIWARE」の利用状況に応じて提供内容やライセンスプランが異なります。CRIWAREユーザー向けにはリアルタイム解析及び事前解析の両機能を無償で提供いたします（※）。CRIWAREユーザー以外の利用者向けには、事前解析機能を開発期間を対象に初回60万円/6か月（税抜）にて提供いたします。継続して利用する場合には10万円/月（税抜）にて延長することが可能です。■ゲーム向けライセンスプラン
【ADX LipSync Library リアルタイム解析】
- 概要
サウンドミドルウェア「CRI ADX2」と連携し、入力した音声から即時に口パターンを出力。- 提供SDK
CRIWARE SDKに同梱（ライブラリ、サンプル、ドキュメント）。Unity対応。- 料金プラン
無償で利用可能。
【ADX LipSync Tools 事前解析】
- 概要
音声ファイルを解析し、口パターンをテキストで出力。CGツール上での編集やゲーム独自形式への変換にも対応。- 提供SDK
Windows版コマンドラインツール（サンプル、ドキュメント）。- 料金プラン（税抜）
CRIWAREユーザー：無償で利用可能（※）
CRIWAREユーザー以外：開発期間を対象に初回60万円/6か月以降、10万円/月で延長可能
詳細なライセンスプランについてはこちらの料金表をご覧ください。なお、本ライセンスプランはゲームでの利用を対象にしています。その他のコンテンツでご利用の場合は個別にお問い合わせください。また、ライセンスのご提供は法人企業のみ対象です。
※事前解析はタイトルリリース前の開発期間のみ無償提供の対象です。タイトルリリース後に追加で利用する場合は10万円/月（税抜）となります
