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世界的に半導体が枯渇している中、香港で300枚の不審なGPUの密輸が摘発されました。当局が押収したのは、2月に発表され、まだ一般発売されていないマイニング用GPUの「NVIDIA CMP 30HX」とみられています。
地元メディアの報道によると、深夜、香港国際空港のすぐ近くに停泊していた漁船が小型のボートに荷物を載せ替えているのを中国当局が発見しました。小型ボートは一部の荷物を積載したまま逃走してしまったものの、漁船は取り押さえることに成功。船内を捜索したところ、ナマコやフカヒレといった高級食材やスマートフォンなどの機器、そして300枚のGPUが発見されました。
このGPUにはブランド名や製品番号などが書かれたラベルは貼られていませんでしたが、ブラックとグレーの2色で2つの冷却ファンを搭載していること、ディスプレイ出力端子がないといった特徴から、NVIDIA CMP 30HXである可能性が高いとのこと。
NVIDIA CMP 30HXの価格は未だ不明ですが、同等の性能といわれるGTX 1660 superはGPUの価格高騰によって海外では8万円前後で取引されていることから、その価値は小さくはないでしょう。
世界的な半導体不足は、製造業だけでなくあらゆるところに影響を及ぼしています。