ビデオゲームにAI技術が用いられるようになって久しいですが、米大学の研究チームが機械学習を用いて、『グランド・セフト・オートV(Grand Theft Auto V)』のグラフィックをフォトリアルにする技術を発表しています。
「Enhancing Photorealism Enhancement」と呼ばれるこの技術は、インテルのインテリジェント・システムズ・ラボのリサーチャーであるStephan R. Richterと米コーネル大学の研究者らが発表したもの。動画では『GTA V』のゲーム画面を、ドイツの道路の実景画像を学習させたデータセンターを通して、色味やアスファルトの質感、オブジェクトや空のコントラストなどを本物に近づける調整を行い、実写のような映像として出力している様子が確認できます。
この技術を応用すれば、将来的に古いゲームでも実写と見紛うようなフォトリアルなグラフィックに変換できる可能性を秘めています。まだ多くの課題が残されていると思われますが、ゲーマーとしては非常にワクワクさせてくれる技術となりそうです。