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『Sniper Ghost Warrior Contracts 2』のメディア向けの発売記念イベントで、アラブ人に関する人種差別的な表現があったと海外メディアが記事で指摘し、開発元が謝罪しました。
これは海外メディアTheGamerの記者エリック・スウィッツァー氏のイベントレポが発端となったもの。記事によると『Sniper Ghost Warrior Contracts 2』のメディア向けイベントは、以前はテレビドラマのスタジオで現在は警察や軍人向けのトレーニング施設になっているストラテジック・オペレーションズ社の敷地で、実際にスナイパーのトレーニングを体験するというものでした。
屋外のトレーニング施設は、ハリウッド映画に見られるステレオタイプな中東の街並みのセットが作られていたほか、「Trump 2024: The Revenge Tour」というトランプ元大統領に関する政治的なメッセージが盛り込まれた旗も敷地内に掲げられていたとのことです。
実際のトレーニングでは、白人スタッフが白いローブとパレスチナの伝統衣装を纏った相手となったほか、トレーナーはその相手を「敵」「悪者」と呼び、トレーニング中も「あそこにいる連中が善良なアメリカ人をたくさん殺した」などと発言したとしています。
現地時間の6月24日にこの記事が公開されると、『Sniper Ghost Warrior Contracts 2』の開発元であるCI Gamesは謝罪文を公式Twitterで公開。同社はあらゆる種類の人種差別を嫌悪しているほか、ポーランドに拠点を置く同社は米国のいかなる政党や運動とも関係ないと説明しています。同社は、トランプ氏に関する旗やトレーナーの衣装に関しても変更するようにPR会社に申し出たものの拒否されたとしています。
ちなみに、このイベントはゲームの発売後に行われたもので、イベント中にゲームをプレイすることはなかったようです。