2021年7月22日よりインディーホラー『Summer of '58』がSteamにてリリースされました。本作は記事執筆時点で500件のレビュー評価が投稿されており、そのうち約85%が好評としています。Steamストアでの表記は「非常に好評」です。しかし、本作の開発スタジオであるEMIKA_GAMESは、8月27日に公式Twitterでゲーム開発から離れる旨を発表しました。
なぜコミュニティから好評を受ける作品を開発/配信したにもかかわらず、ゲーム開発から離れることを表明したのか。その理由は本作のプレイ時間とSteamの返金ポリシーによるものでした。Steamでは、購入日から2週間以内のゲームでプレイ時間が2時間未満のものであれば、“理由は問わず”返金できるシステムが存在します。
本作はストアのゲーム概要欄にて平均プレイ時間が“約90分”と表記されており、ゲームを最後までプレイしても2時間に達しないように作られています。これは“最後まで飽きずに遊べるゲームにするため、2時間以内でクリアできるように作る”という意図での設計でした。
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しかし、Steamでは“ゲームをクリアした場合でも”2時間以内であれば返金リクエストを受け付けています。このシステムを悪用したプレイヤーからの返金かは不明ですが、現時点で本作の返金は“膨大な数”に上っており、開発者1名による個人スタジオのEMIKA_GAMESは、「新しいゲームを作るための資金がないため、無期限にゲーム開発から離れる」と発表したのです。また、次回作として予定されていた『From Day To Day』については「近い将来」に保留としています。
公式Twitterによると、現在EMIKA_GAMESおよび『Summer of '58』には多くの意見がよせられている模様です。その内容は今回の発表を肯定するものや開発者を支援するものだけではなく、詐欺や黒い噂によるPRを行なっていると非難する意見もあるといいます。
『Summer of '58』はSteamにて配信中、価格は930円です。9月4日までスペシャルプロモーションを行なっており、通常より23%オフの716円で購入できます。
※UPDATE(2021/08/30 15:58):サマリーの内容を一部修正しました。コメントでのご指摘ありがとうございました。