インディー開発者・Square Root Studiosが開発していたMMOプロジェクト『TitanReach』のリード開発者が、クラウドファンディングの資金を横領していたことが告発されました。
本作は大規模オープンワールドファンタジー世界のMMORPGで、このジャンルの良い部分を引き継ぎ、悪い部分を改善することを目的として開発されていました。
一度Kickstarterを実施し、目標である43万ドルを達成できませんでしたが、その後継続してクラウドファンディングや早期アクセスを実施します。ですが、2021年8月には最終的に集まった金額が約20万ドルで、プロジェクトの維持は不可能であるとしてリード開発者であるUnravel氏はDiscord上で開発の終了を発表しました。
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その翌月には匿名の投資家から全額出資を受け、開発の再開を発表しました。しかし、そんな巨額出資があったにも関わらず、2月11日には資金が枯渇したとして再び開発終了を発表。あわせてゲームにNFT技術を搭載しようとしていたことを明かして反発を招き、現在公式サイトやTwitter、Discordなどが全て閉鎖されている状態です。
本作に注目していたYouTuberのKiraTV氏はこの件について、Unravel氏が暗号通貨投資に失敗し15万ドルの負債を負ったためにプロジェクトで集めた資金15万ドルを流用し、さらには個人使用目的でテスラの高級車を購入したため、投資家が撤退したとしています。
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またKiraTV氏は、匿名の投資家は南アフリカの暗号通貨起業家・Andre Cronje氏であると主張しており、Unravel氏に出資を引き上げた理由を調査しないよう賄賂を送ったとも告発。Square Root Studiosの他メンバーも閉口している状態で、事態はかなり複雑な状況となっているようです。