
ユービーアイソフト・CEOのYves Guillemot氏は先日行われた決算説明会で「買い手を必死に探しているわけではないが、買収の申し出があれば検討する」と述べました。
マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収やソニーによるバンジーの買収など、ゲーム業界は売り手市場になっていると指摘される中、『アサシン クリード』や『ファークライ』を手がける同社は「独立性を維持できる」としながらも「私たちは常に、従業員、プレイヤー、株主というステークホルダーの利益を考えて意思決定を行っています。私たちには才能・技術力そしてエンターテインメントやIT系の世界的な大手企業が求めている人気IPの豊富な製品ラインアップという、価値の高い資産があります。もし買収のオファーがあれば、取締役会はもちろんすべてのステークホルダーの利益のために検討します」とGuillemot氏は述べました。

それら人気IPの価値を考えると、なぜユービーアイはまだ買収のオファーを受けていないのか?もしオファーがあった場合、同社はどのように対応するのか?という質問に対して、Guillemot氏は 「これ以上コメントできない」という姿勢を崩しませんでした。
フランスのマルチメディア企業Vivendiが数年にわたり、ユービーアイに対して敵対的買収を企てたとされた当時、Guillemot氏は「我々の意図は今も昔も独立性を保つことである」「独立性を維持するために戦うつもり」とコメントしていましたが、現在では買収についてやや異なる見解を持ち始めているようです。