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現地時間7月30日、ロイターはインドネシアにてSteamやEpic Gamesストアを含むゲームストアなど複数サイトのアクセスがブロックされたことを報じました。
今回の措置は、インドネシア共和国情報通信省(Kominfo)が2020年に定めたライセンス登録規則に従わなかった企業に施行されるもので、SteamやEpic Gamesストアといった販売サイトだけでなく、『Dota 2』や『Counter-Strike』といったゲームタイトルなどが対象になったことが同国高官より明かされています。
なお、規則は「国内外のPSE(Private Electronic System Provider)企業間の公平なシステム構築」などを目的とし、「インドネシアで活動する国内および海外の技術系企業」に適用されるもの。インドネシア当局は背景として「同国のネットユーザー保護」を挙げているほか、「(今回対象となった企業が)登録規則を遵守すればブロックを解除する」ことを明かしています。
しかし、規則下ではユーザーのデータ開示が強制されることに加え、「公の秩序を乱す」コンテンツの禁止といった曖昧な条項も存在し、ゲーム市場調査サイトNiko Partnersは「インドネシアのゲーム産業に(悪い)影響を与える可能性がある」と指摘しています。