ウクライナの軍事ニュースメディアТРО Медіа(tro media)が軍用機関銃を紹介するインスタグラム等での投稿で、「Steam Deck」が操作に利用されていることが確認できます。
Steam Deckで機関銃を遠隔操作
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ТРО Медіаはウクライナ侵略の勃発後に活動を開始した軍事情報メディアで、主にYoutubeやSNSを通じてウクライナ軍の装備情報や戦況を発信しています。その一つとしてSNSに投稿された「Шабля(サーベル)」と呼ばれる設置式の機関銃の紹介内に、Valveが開発した携帯ゲーミングPC「Steam Deck」が映りこんでいることがわかります。
紹介文によると当該兵器はコントロールパネル、カメラ、モニターからなり、設置場所から最大500メートル離れた遠隔から操作が可能であるとのこと。Steam Deckはこの遠隔操作手段として利用されている様です。砲塔は対人兵器のみならず対戦車兵器を搭載することも可能だと説明されており、低空の無人ドローン撃墜や国境防衛等に役立てているとしています。
エンタメ機器が戦争に利用される
現状
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Valve側から本件についての言及は執筆時点で見つからず、その可能性は低いと思われますが、Steam Deckはもともとその高い拡張性も評価されていたこともあって、確かに兵器の遠隔操作への転用は容易に思えます。エンターテイメント機器さえも戦争に利用される現状はいつまで続くのでしょうか。