
米国のゲーム業界リサーチ企業DFC Intelligenceは、同社が発表していた2025年末までのニンテンドースイッチ2の出荷台数予測を1,700万台から1,500万台に下方修正したと海外メディアVGCが報じています。
トランプ関税の影響による不確定要素から出荷台数予測を下方修正。しかし世界最速のペースで売れるハードという予測は変わらず
米国トランプ大統領が発表した関税措置により、アメリカやカナダでニンテンドースイッチ2の予約が延期されるなど、ゲーム業界に強い影響が既に現れています。
DFC Intelligenceはこの影響から「米国でのスイッチ2の価格上昇の可能性が排除されていないことを意味している」とし、「関税と不確実な価格設定により、任天堂は製造規模を縮小する可能性がある。関税により価格が大幅に上昇した場合、多くの購入希望者は価格が下がるまで購入を控える可能性が高い。DFCではこの状況を注意深く監視していくだろう」と述べました。
しかしながら、同社の下方修正した「2025年末までに1,500万台」という数値は、今までのゲームハードにおいて最速の出荷ペースであることに変わりはありません。
参考までに、任天堂が2017年3月に発売したニンテンドースイッチの同年末までの出荷台数は1,000万台であり(公式ニュースリリース)、SIEが2020年11月に発売したPS5は2021年7月に出荷台数1,000万台に達しました(公式ニュースリリース)。この2例を見ても、6月発売予定で同年末までの約半年に1,500万台出荷という見通しはゲームハード史上最速の、恐るべきペースといえます。
世界情勢による先行きは不透明という状況ながらも、実績あるリサーチ企業からこうした驚きの予測が出ているニンテンドースイッチ2。はたしてこの見通しは、現実のものとなるのでしょうか。
「ニンテンドースイッチ2」は、2025年6月5日発売予定です。