RADゲームツールズは今回のCEDECでアニメーションエンジンの「グラニー3D」(Granny 3D)とパフォーマンス解析ツールの「テレメトリー」(Telemetry)を重点的に紹介しました。まず「グラニー3D」は、Max、Maya、XSIといった3DCGツールで制作した素材をゲーム内で利用するためのアニメーションエンジン。新たに「ステートマシン」という新機能を追加。開発者は、予め用意されたモーションをブレンドツリーで組み合わせていく事で、容易にキャラクターのアニメーション付けができるようになりました。これにより、アーティストがプログラマーの手を借りずに進行できるようになり、作業の効率化が図れるということです。一方の「テレメトリー」はゲームのパフォーマンスをソースコードレベルで解析してくれるツールです(タイムライン プロファイリング システム)。ゲームのバイナリに「テレメトリー」のランタイムを載せて実行するとスレッド毎の処理時間やメモリ消費をフレーム単位で描画してくれます。これにより、どこの処理の負荷が高いのかが一目瞭然です。会場ではRADの提供する映像再生ライブラリ「BINK Video」を「テレメトリー」にかけたデモが行われていました。デモとしてやったものですが、実際に試してみると、今まで発見できなかったボトルネックが発見でき、「BINK」の処理速度を向上させることができた、という副産物もあったそうです。テレメトリーパンフレット 表 / 裏RADゲームツールズ日本の阿部剛寿氏は「実際に動かしてみないと分からないツールですので、ぜひデモを見て判断していただきたい」と話していました。