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堀内氏
―――まず、ご自身のエンジニアとしてのプロフィールを教えてください
(略歴)堀内康弘
慶應義塾大学大学院理工学研究科修了
株式会社ブイキューブにてWebシステムの開発を経験後、2005年より株式会社フリップ・クリップにて、動画共有サービスFlipClipの開発運用を行う。2009年から株式会社gumiにてソーシャルアプリを作り続けている。
最初は大学卒業して、ベンチャー入って受託でperlでプログラムやってました。perlは10年くらいやりました。そのなかで、フリップクリップという動画共有サービスを立ち上げる局面に出会い、BtoCやりたいなあ、と思いが強くなりました。その後4年くらいやって、国光さんに出会い、gumiに入りました。
―――なぜgumiはPythonを選んだのでしょうか? 今後のマルチデバイス展開ではどうなりますか
選んだきっかけは元々いたエンジニアがPython好きだったからです。Pythonは一言でいうと真面目。ストイックに取り組める言語です。Pythonを言語選択したおかげで、ストイックな優秀ないい人材が社内にそろいました
Pythonはグーグルでも使われており、海外オープンソースに向けても強いです。また自然言語処理など研究機関でもつかわれており、将来性もある言語だと思っています。
gumiで使っているPythonのフレームワークである「Djngo」はドキュメントがしっかりしており、誰が作っても変わらないアプリケーションが開発できます。また、Djangoはメンテナンスが楽で、フルスタックなのでフレームワークとしての学習コストが低いです。今後のマルチデバイス展開の際にもPython+Dlangoを選択していく予定です
―――インフラ(サーバ、DB)や、利用しているミドルウェア、その他開発環境に関する情報を教えてください
特徴はインフラはAmazon Web Servicesを活用中で、かなりノウハウの蓄積が進んでいます。サーバーの追加/削除の多いソーシャル系のサービスに活用するには大変うってつけです。物理サーバーであるメンテなどの手間もありません。
現在、インフラエンジニア1人で150台のサーバーまわしています。
ただ、簡単に増やせるので、ミドルウェアやソフトウェアのチューニングを怠ってしまう点がデメリットとしてあって、アプリのチューニング以上にミドルウェアのチューニングに力もいれていきたいと思っています。
―――社内でのノウハウ共有のために何か取り組んでいることはありますか?
ノウハウ共有は、まず何かあれば言えるような雰囲気作りが大事だと考えています。また、社内勉強会を毎週行っていて、各プロジェクトで問題になった点を共有したり、新しく取り入れた技術を紹介します。チーフレベルの打ち合わせも週2回行っていて、横の繋がりを強化しています。
また、外部の方々に参加いただくgumiStudyも定期的に開催し、新しい技術への興味や、社外との接点を持つようにしています。
ツールとしてはIRC(チャットシステム)を導入していて、わからないことがあればすぐに質問できるようになっています。
―――gumiのやりがいを聞かせてください
真剣にエンジニアリングとはなにかを考えているメンバーが多く、スキル・志がたかい方々を触れ合うチャンスが多いというのは魅力だと思います。また、やる気さえあれば技術者として実力を上げ、高いレベルに立ち向かえる環境があります。向上心があり、勉強熱心な方はぜひ一緒に仕事をしたいと思っています。
―――gumiには、そういう人が揃ってるということですよね
そうですね。職業として、仕事としてプログラムを書いてる、っていう人じゃなくてコード書くのが好きでって人が多いです。食べる為ではなく、自分の志をもってやっています。
―――ありがとうございました
■著者紹介
株式会社HatchUp 八反田智和
1980年鹿児島県生まれ。慶応義塾大学卒。楽天リサーチ、外資広告代理店でのイ
ンタラクティブプロデューサーを経験した後、2009年より、ソーシャルゲーム業
界に入る。WEB系人材会社営業(ソーシャル担当)を経て、2010年よりソーシャ
ル企業支援会社HatchUpを設立、現在に至る。ソーシャル系イベント【STR】およ
びブログ(http://socialtoprunners.jp/)を運営している。